世田谷の放射線源は、ビンの中のラジウム



 東京都世田谷区弦巻5丁目の区道で高い放射線量が検出された問題で、世田谷区は13日、隣接する民家の床下にあったビンが原因とほぼ断定した。東京電力福島第1原発事故との関係はないとみられる。区によると、委託した業者がこの民家を調べたところ、家の床下に木製の箱があり、さらにその中の段ボール箱にビン類が入っていた。線量計を近づけると最大で毎時30マイクロシーベルトを超える値を示したという。敷地内では他にも、雨どい横の建屋表面で18.6マイクロシーベルト、雨どい横の床下奧で14.0マイクロシーベルトなど高い数値が測定された。(http://www.jiji.com/jc/q?g=eqa&j4
 その後、世田谷で発見された放射線源と見られる謎のビンの中身は、ラジウムと推定されたそうだ。(http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20111014-00000002-jnn-soci
 原発由来と多くの人が考えて騒いでいたところ、意外な展開に、ネット上では核テロリスト説や旧日本軍原爆説など、様々な奇説も展開されている。しかし、核兵器を作るならば、ウランやプルトニウムが必要であり、ラジウム核兵器を作ることなど不可能だ。
 ラジウムは、昔は夜光塗料の添加剤として良く使われていた。(http://www.nemoto.co.jp/jp/column/12_yako.html)また、最近では健康ラドン浴の為のラドン発生源としてラジウム鉱石が売られている。(http://www.harimadaiko.com/sajisub-2-R.html放射線治療用のラジウム針というものもある。今回発見された謎のビンも、恐らく工業原料もしくは医療用に使われていたラジウムを、処分に困って床下に違法に保管していた、そんなところでは無いだろうか。
 最大で毎時30マイクロシーベルトを超えるということで、センセーショナルに扱われているが、世界の高自然放射線地域の健康調査(http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-2.html)によれば、ラムサール高自然放射線地域のある住居の屋内線量率は、130μGy/h≒毎時130マイクロシーベルトにもなったという例が知られている。しかし、それでラムサール高自然放射線地域の癌の発生率が異常に高いかと言えば、そうでも無い。他の地域と左程変わらないのである。(http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-3.html
 確かに、法律や様々な規制値から見れば毎時30マイクロシーベルト放射線は、極めて高い値かもしれない。しかし、元々法令で定める値と言うのは、安全値を採用しているため、危害が生じる値より、遥かに低く設定されている。
 世田谷のラジウムは、報道から見て、恐らく何十年も放置されたままになっていたと想像される。それにもかかわらず、今まで騒ぎにもならず、誰も異変に気付く事無く周囲の人は普通に暮らしていたのだ。そのことを考えると、昨今の放射線騒ぎは、過剰反応し過ぎではないか。
 台湾では、誤ってコバルト60に汚染された鋼材が使われたビルに、1万人の人が9〜20年間居住するという事故があったそうである。しかし住人の健康調査では、癌の発生率が異常に高いという結果は得られず、統計的有意差は、はっきりしないようである。(http://www.denken.or.jp/jp/ldrc/study/topics/cobalt_apartment.html
 そもそも、我々は毎日太陽の光に当たっているが、考えてみれば、太陽は剥き出しの核融合炉である。太陽光に当たり過ぎれば、紫外線により皮膚癌になるリスクが高まる。だからと言って、太陽光に当たるのは絶対に止め、夜間活動だけにしようとは誰も言わない。我々も、過剰反応は止めて、そろそろ放射線のリスクを冷静に見つめるべき時に来ていないか。大切なのは危険リスクと、生活コストとのバランスである。危険リスクをゼロにする為に、果たして、生活コストを無限に上げても良いものだろうか?
 癌を誘発する有害な紫外線を含む太陽光とだって、人は上手く付き合えるのだ。
 放射線被害が騒がれる福島のような地域でも、恐らく現在のレベルの放射線ならば、付き合うのも全然難しく無い!、個人としては、本心からそう思う。
 



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