福島2号機の小規模核分裂くらいで挫けるな!

 福島原発2号機で、小規模臨界の可能性があり、キセノンを検出したという。
東京電力は2日未明、福島第一原発2号機の原子炉内で溶けた燃料が核分裂反応を起こしている疑いがあるとして、反応を抑えるためにホウ酸水を注入した。核分裂反応が連鎖的に続く臨界が局所的に起こった可能性もあるという。発電所周辺の放射線量の測定値に異常な変動はみられないという。状況によっては年内の事故収束を目指す工程表に影響する恐れがある。
 2号機では、格納容器内の気体を浄化するガス管理システムで処理した気体を1日に調べた結果、放射性キセノン133、135とみられる放射性物質を検出した。2日も測定したが、キセノン135が検出された。研究機関で再評価をした結果、東電の測定方法などに不備はなく、キセノンであることがわかった。
 放射性キセノンはガス状で、炉内で燃料のウランが核分裂する際にできる。放射性物質の量が半分になる半減期は、キセノン133が約5日、135が約9時間と短い。検出されたとすれば、事故直後のものとは考えにくく、今も溶けた燃料で核分裂反応が起きていることを示すものだ。』(http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201111020003.html
 核分裂!などと聞くと、何やら物騒な・・・と思うことだろう。もしや核爆発!?、何にしても大変なこと、早く日本脱出だ!、、、ぐらいに思う人もいるかも知れない。けれども、現実にはそれ程深刻ではない。燃料が崩壊している以上、こうなることも予想の範囲内のことだ。
 そもそも、核分裂という現象は、放射性のウラン濃度がある一定以上になると、自然に生じる現象だ。核燃料が崩れている以上、放射性のウラン濃度が不均一になり、高濃度になった部分で自然に核分裂が起こるのも不思議ではない。でも、ホウ酸水の注入も行われているし、発電所周辺の放射線量の測定値に異常な変動も無いということなので、それ程気にするニュースでは無いであろう。
 中部アフリカ、ガボン、オクロのウラン鉱床では、20億年前に、全く自然に自律的な核連鎖反応が生じ、天然原子炉が形成された証拠があるという(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%81%AE%E5%A4%A9%E7%84%B6%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89)。核分裂は、人や原子炉が無くても、放射性のウラン濃度を高めてやれば自然に起きる現象なのだ。それを人の手で操作しているのが、原子力発電所である。
 核エネルギー反対派は、原子力について、そもそも自然界の働きを超えた、予想を超えた未知のものであるかのように喧伝する。
 実際はそんなことは無くて、水力発電所や火力発電所同様、十分コントロールが可能であり、水力発電所や火力発電所同様、自然に秘められたパワーを、人が上手に使って有効に利用するための技術なのである。
 福島原発は、不幸にして津波の被害から復旧できずに大惨事となった。けれども、ここで挫けてしまっては、人類の発展はありえない。福島での原発災害は、今後、原子炉をより安全に自然の脅威から守るための多くの教訓を残してくれている。その教訓を生かし、更に安全な原子炉を作る努力をせねば、被害も無駄に終わるのだ。
 文明と言うものが、多くの失敗を克服することにより発展してきたものである以上、我々もまた、困難を克服して、原子力エネルギーという文明の基盤を、更に進歩させて行かねばならないであろう。


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(リンク)
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http://ochimusya.at.webry.info/201111/article_3.html