キケン、国家百年の大計を誤らせる、皇位継承見直し論


↑↑↑始めにクリックよろしくお願いします!
 宮内庁長官皇位継承見直し「緊急性高まる」との発言をしたと言う。

宮内庁羽毛田信吾長官は27日の定例記者会見で、女性皇族が結婚により皇室を離れる現行の制度について、「女性皇族の方々が結婚に近い年齢になっている。皇位継承の安定と(今後の)皇室のご活動という意味で課題がある」と話した。
 その上で、皇位継承を男系男子にのみ認めている皇室典範の見直しについて「政治、国会で議論することだが、緊急性がだんだん高まってくる。ゆっくりしていればよいということではない」と述べた。状況認識は野田内閣にも伝えているとした。
 皇位の継承に関する質問に答えた。皇室では秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが23日に20歳を迎えられ、公務を担える未婚の成年皇族は6人に増えたが、結婚すれば一般人となる。また現行の皇室典範を維持した場合、将来的には男系男子のみでの皇位継承は困難になる。(2011年10月27日19時02分 読売新聞)』(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111027-OYT1T00900.htm

 宮内庁の重責を担う人が、どうして軽々とこうした発言をするのか理解に苦しむ。女系天皇女性天皇ではない)を認めてしまえば、皇統と庶民の血統が一緒になってしまい、2670年以上続いた皇位継承の伝統は終焉してしまう。これまで125代すべての天皇に共通していることは、神武天皇の男系子孫ということである。26代継体天皇は、25代武烈天皇とは10親等の隔たりはあるが、200以上さかのぼって15代応神天皇を共通の祖先とする皇位継承者として即位されたという。
 同じような例は49代光仁天皇、102代後花園天皇、119代光格天皇の即位にもあり、いかに先人が苦労して男系維持の伝統を守ってきたかを示す代表例となっている。即ち、この皇室の伝統を守るためには、たとえ200年以上さかのぼっても、たとえ10代さかのぼっても男系を維持することが必要なのだ(http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4436.html)。
 単に伝統であるという事の他に、そもそも現代日本人は皇位の正当性を最大限の努力を払い、維持すると言う事の安全保障上の意味について、理解できているだろうか。
 世界の歴史を見れば、多くの戦争や内乱は、王位継承の正当性を巡って争われている。例えば英仏の間で戦われた百年戦争は、1328年、フランスのシャルル4世が亡くなり、従弟のフィリップ6世が即位したことに対し、母がシャルル4世の姉であることを理由に、イギリスのエドワード3世がフランス王位の継承権を主張してフランスに攻撃を加えたのが切っ掛けだ。その後にイギリスで起こったバラ戦争にしても、やはり王位の正当性を巡って争われている(http://members.jcom.home.ne.jp/spu/026.htm)。
 もし仮に女系天皇など認めることになれば、皇位の正当性に疑義が生じる。そうなると、男系としての正当な皇位継承権を持つ男系天皇を擁立して、日本の正当性を取り戻そうという動きが必ず生じてくる。即ち、国家の安定性が損なわれると言う事だ。
 国家がスキを見せれば、外国はそれに乗じてくるであろう。安全保障上も極めて危険なことなのだ。現在の日本の枢要な位置を占める識者に、このような日本国家の永続性を担保するための思考を、展開することのできる人物が存在しないことに愕然とする。
「今は中世じゃないんだし、皇位の正当性で争いなんか起きるか・・」そんな声が聞こえそうだが、ではチベットで起きている次の出来事を知っておられるだろうか?
 チベット仏教においてダライ・ラマに次ぐ高位の化身ラマパンチェン・ラマである。
 パンチェン・ラマダライ・ラマ同様に、その地位が世代を越えて継承される。ところが、チベットパンチェン・ラマには、現在、チベット亡命政府が認めるパンチェン・ラマと、中国共産党が認めるパンチェン・ラマの二人のパンチェン・ラマが居るのだ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E)。つまり、中国共産党チベット占領政策を進める上で、パンチェン・ラマの権威が持つ重要性を認め、その政治的な利用を恣意的に行うことにしたと言う訳だ。
 では、もし日本で女系天皇が認められたら?
 日本の歴史に照らし合わせ、皇位の正当性を主張する男系天皇の一派が日本国内に間違い無く発生するであろう。正当性というのは、理屈で無く、それ自体、一つの政治的力だからである。そうした不安定性が生じれば、外国勢力が必ずそこに目を付ける。敵対国家にとって、求心力のあるシンボルに対して工作を仕掛け、それにより日本の分断ができるならば、戦争をするよりずっと安く目的達成が出来る。例えば、レーニンを封印列車でモスクワへ送り込んだように。例えば、溥儀を満州国の皇帝として復権させたように。
 このような国家分断の可能性を惹起してしまう事、それこそが、女系天皇を容認したときに生ずる、この国の本当の危機なのである。
 女系天皇は絶対に認めてはならない!

 
<「女系天皇論」の大罪     単行本>


<クリック宜しくお願いします。 m(_ _)m>

人気ブログランキングへ


(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/?no=4437
http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=330
http://omoixtukiritekitou.blog79.fc2.com/blog-entry-1227.html
http://ochimusya.at.webry.info/201111/article_5.html