中国が支援して建設したインドネシアの橋、10年で崩落



 中国の支援により作られたインドネシア最長のつり橋が突然倒壊し、多くの犠牲者を出す大惨事が発生したという。
インドネシア東カリマンタン州サマリンダのマハカム川に架かるインドネシア最長のつり橋「クタイ・カルタヌガラ橋」が26日夕、突然崩落した。橋を走行中だった乗用車や歩行者らが川に落ち、地元警察などによると、28日までに10人が死亡、33人が行方不明となっている。約40人が負傷したという。在スラバヤ日本総領事館によれば、日本人が巻き込まれたとの情報はない。(SANKEI EXPRESS)
 事故原因はわかっていないが、橋は鋼鉄ケーブルの修理工事中だったという。当時、通行止めなどはされておらず、救助当局が川に落ちた車両などの捜索を行っている。
 クタイ・カルタヌガラ橋の全長は710メートル。フランス通信(AFP)によると、米サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ(金門橋)を模して、2002年に中国の支援を受けて建設された。AFPは、「橋は大きな衝撃音とともに崩れ始め、上を走っていた車や路線バス、オートバイが次々と川に投げ出された。水中で、崩壊したがれきの下敷きになっている人もいると思う」との目撃者の話を伝えている。
 建設からわずか10年の橋が崩落したことを重くみて、ユドヨノ大統領(62)は関係者に事故原因の調査を指示した。(2011年11月29日 msn産経ニュース)』(http://sankei.jp.msn.com/world/news/111129/asi11112908040002-n1.htm

 上のニュースでは、橋自体を中国が施工したのどうか不明だが、最近、中国で建物の手抜工事が相次いで報じられている。27日にも、アジア一の立体交差と呼ばれる中国の立体交差橋が、7年足らずでぼろぼろになったとの報道があったばかりだ。
『2011年11月25日、人民日報は、河南省鄭州市の立体交差橋の手抜き工事疑惑について報じた。
 劉江立体交差橋は2004年10月の開通。総工費3億元(約36億円)を投じ、「アジア第一の立体交差橋」と呼ばれていた。ところが設計寿命50年のこの立体交差橋が開通から7年も経たずして早くもぼろぼろとなっている。
 橋の底面、側面には無数の亀裂が走っている。このままでは危険だと、現在は各所に大きな鉄板を貼り付ける補強工事が実施された。河南省交通庁は「交通量が年々増加し、重量オーバーの過積載トラックも多い」ことが原因だと弁明しているが、「おから工程」(手抜き工事)だった可能性があるとも指摘されている。(2011年11月27日 レコードチャイナ)』(http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56380

 恐らく、こうした事は、まだまだ氷山の一角なのだろう。いい加減な基準や検査体制で、巨大な橋が次々作られているというのは、実に怖い話だ。橋の建造に関しては、日本は昔から技術が進んでいる。例えば、日本が第二次世界大戦中、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道を建設したとき、途中のクワイ川に大きな鉄橋を架けた。以来、70年近くなるが、ほぼそのままの形で、今も日に5本の列車が走っているそうだ(http://woodysite.fc2web.com/htmlpage/thai/kanchanaburi/kuwaibridge.htm)。
 ところで、話は少し脱線するけれども、クワイ川鉄橋は、映画「戦場にかける橋」のモデルとなった事でも有名だ。この「戦場にかける橋」がデタラメ映画だということを知っている方も多いだろう。映画の中では、イギリス人捕虜が、日本に橋の作り方を指導するというような場面があるが、実際には全くそのような事は無く、当時から日本の建築技術は優れていた。また、多くの捕虜虐待があったとされているが、伝えられるほど過酷でもなかったようだ(クワイ川鉄橋に関しては本なども出ているが、第九鉄道隊の鶴田少尉が残された手記があるので、興味のある方は次のリンク先をご参考まで http://business2.plala.or.jp/kokki/taimen4.htm)。
 歴史映画と言うものは罪な物で、それを見た人は、あたかもそれが真実の物語かのように思ってしまう。だが映画の宣伝と真実は異なるものだ。見せかけだけの手抜き工事の中国の橋と、技術の粋を集めて作った本物の日本の橋とが、耐久年数に於いて全く異なるように。宣伝と真実、偽物と本物、今我々に必要なのは、それを見分ける確かな目なのだろう。


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