琉球新報の不適切

 既にご存知の事と思うが、沖縄防衛局長の不適切発言についてである。この件で、与野党、閣僚、マスコミ、皆一斉に田中沖縄防衛局長を非難した。ところが、私には、どうにも腑に落ちないのである。
 そもそも田中沖縄防衛局長は、どのように問題発言をしたのか?
『田中聡沖縄防衛局長が29日、自らの不適切な発言について、一川保夫防衛相らに説明した内容は次の通り。
 居酒屋での記者との懇談で、(米軍普天間飛行場移設に関する環境影響評価の)評価書の準備状況、提出時期が話題になり、私から「[やる]前に[やる]とか、いつごろ[やる]ということは言えない」「いきなり[やる]というのは乱暴だ。丁寧にやる必要がある。乱暴にすれば、男女関係で言えば犯罪になる」といった発言をしたと記憶している。
 ここで言った「やる」とは評価書を提出することを言ったつもりで、少なくとも「犯す」という言葉を使った記憶はない。しかし、今にして思えばそのように解釈されかねない状況、雰囲気だった。
 女性を冒涜(ぼうとく)する考えは全く持ち合わせていない。今回の件で女性や沖縄の方を傷つけ、不愉快な思いをさせたことは誠に申し訳なく、おわびしたい。』(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011112901021
 以上、田中沖縄防衛局長の弁明によれば、それらしい事は言ったかもしれないが、「女性を犯す」という発言はしていないそうだ。
 今回の発言をした場は、酒を交えて記者との「完全オフレコ」の懇談の席という。一般聴衆を前にした講演会でもないし、女性記者が居たとの報道もないから、男ばかりの集まりだったのであろう。内輪の話であれば、セクハラにもならないはずだ。以下は中国新聞の記事。
『米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、田中聡沖縄防衛局長が、環境影響評価(アセスメント)の提出時期を明言しないことを女性への乱暴に例えた発言は、報道を前提としない記者との非公式懇親会の場で28日夜、飛び出した。
 29日付朝刊でいち早く報道した地元の琉球新報社は「発言は著しく人権感覚を欠き、県民が知るべき情報だと考えた」(普久原均報道本部長)と理由を説明する。
 懇親会に参加したのは新聞、放送、通信の約10社。共同通信社は参加していなかった。出席者によると、那覇市内の居酒屋で、記者らに囲まれた田中氏は「今日は何でも聞いて。完オフ(完全オフレコ)だから」と発言し、酒を飲んで懇談した。
 だが普久原氏は「評価書提出を強行しようとしている発想が透けて見えた」とし、今後も公益性があればオフレコ発言でも報じると強調する。
 ただ、沖縄防衛局側は戸惑いを隠さない。幹部は「沖縄メディアにはオフレコという常識が通用しない」と漏らし、職員の一人は「報道陣との信頼関係が崩れた」と表情をこわばらせた。
 これまでも、政治家や閣僚らの非公式な場での発言が報道されるケースがあった。
 今年9月には鉢呂吉雄経済産業相(当時)が東京電力福島第1原発周辺の視察から戻った議員宿舎で、非公式取材に応じた際、報道陣に「放射能をうつす」との趣旨の発言をしたと民放が報道、各報道機関も追随し、その後鉢呂氏は辞任した。
 1995年には当時の江藤隆美総務庁長官が朝鮮半島の植民地支配をめぐるオフレコ発言で韓国側の批判を浴び、辞任に追い込まれた。
 西松建設巨額献金事件では、09年に元警察庁長官漆間巌官房副長官(当時)がオフレコ懇談会で「自民党議員に捜査は波及しない」との見通しを示し、報道各社は「政府高官」「政府筋」の発言として報じ、その後漆間氏に実名化を求めた。
 オフレコは「オフ・ザ・レコード」の意味。同席する記者は録音やメモを取らず、報道する際は発言者を明確にしないケースが多いが、発言の重要性に応じて報道各社も対応を変えつつある。
 ただ、取材される側と記者との「信義」や、匿名報道を受け入れる代わりに深い情報を期待する記者の心情などが交錯し、問題発言でも即座に報道されない場合も。
 元サンデー毎日編集長でジャーナリストの鳥井守幸氏は「非公式な場やオフレコ前提でも、内容が重大なら記者は書く。発言の重大性に対する報道機関の判断が大事だ」と語った。』(http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201111290156.html
 発言内容はオフレコなのに大々的に報道された。琉球新報は、「発言は著しく人権感覚を欠き、県民が知るべき情報だと考えた」と言うが、その言った事の内容が、今一つはっきりしないのだ。田中沖縄防衛局長自身、報道された主旨で発言していないと言っている。ところが琉球新報は、問題があると思われる範囲だけ文章を切り取り、印象操作をした上で、意図的に偏った報道をしているのだ。その報道に賛同し、更迭は当然とするのは、やはり違和感を感じる。
 各新聞報道(http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111130/p3)を見ても、「(女性を)犯す前に・・・」と、あえて「女性」がカッコ書きで書かれている新聞があることからも分かる通り、「女性を犯す」と明言していないことが文章上からも明らかなのだ。だとしたら「(県民感情を)犯す」かも知れないし、「(領土を)犯す」の意味かも知れない。しかし琉球新報は「おかす」=「レイプ」と捉え、完全オフレコの約束を反故にしてセンセーショナルな記事を書いた事になる。それに乗っかる与野党、閣僚、他の大手マスコミ。
 こういう新聞のやり方を認めれば、どんな人物でも、言葉尻を捕え、曲がった宣伝をし、失脚させることが簡単にできてしまう。
 もっとおかしいのは、一川防衛相が、琉球新報に発した各社マスコミ報道を受け、簡単に田中沖縄防衛局長の更迭を即断即決していることである。一川防衛大臣と言えば、「素人だから本当の文民統制(シビリアン・コントロール)」と記者会見で「発言」した人である。「よく知らないが、私でもつとまる仕事」と防衛大臣職を軽く見ていた人である。国賓ブータン国王の歓迎晩さん会を欠席し、民主党議員の“パーテイ”を優先させ、しかもブータン国王の名前を答えられなかった人である。「弁解の余地はない」として更迭されるべきは一川防衛大臣では?、自分の事は棚に上げ、部下の事であれば、厳しく追及するのか?
 その前にだ、・・・そもそも民主党自身、おかしいのだ。菅前首相の北朝鮮関連団体への献金問題・・・あっちの方が余程変だろう。なのに、何故、マスコミはもっと追究しない?、この前の、玄葉の飛行機代1200万円、あれは、ほっといて良いのか?
 仮にそれらしいことを言ったにしても、何故、田中沖縄防衛局長の不適切発言だけが、一斉に批判されるのか?
 どうも報道のバランスがおかしくは無いか?、私に言わせれば、そもそも、マスコミ自身が最も不適切なのだ。
 
 
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