南スーダンPKO派遣、戦車と攻撃ヘリも出すべきだ!
野田政権は、南スーダンPKOを決定し、陸自施設部隊330人を来年初めに派遣することにしたそうだ。
『政府は20日午前の閣議で、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に、陸上自衛隊の施設部隊330人などを派遣する実施計画と関係政令を決定した。
部隊は年明け以降、順次派遣され、「国連南スーダン派遣団(UNMISS)」の要員として、南部の首都ジュバを拠点に道路や橋、空港の補修などのインフラ整備を担う。派遣期間は5年間を想定している。
震災復興支援のため、昨年2月から参加しているハイチPKOと合わせ、自衛隊は大規模派遣のPKOを初めて同時並行で実施することになる。
南スーダンには、施設部隊330人とは別に、国連や現地政府と調整を行うための要員として40人、UNMISSの司令部要員として1人も派遣する。(2011年12月20日 読売新聞)』(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111220-OYT1T00422.htm)
私は、このニュースについて、少し憂慮している。
南スーダンでは、先月も南スーダン軍と武装勢力の戦闘があり、同国軍兵士5人を含む計18人が死亡している(http://sankei.jp.msn.com/world/news/111112/mds11111211270001-n1.htm)。スーダン軍が南スーダンを空爆するという事件(http://sankei.jp.msn.com/world/news/111111/mds11111100570000-n1.htm)もあり、そこは事実上の戦闘地帯だ。
南スーダンでは、反政府武装勢力、南スーダン解放軍(SSLA)と現在の南スーダン政府を主導するスーダン人民解放運動とが対立関係にあり、南スーダン独立後も度々衝突を繰り返す混沌とした状態だ。そして、SSLAは隣国のスーダンから支援を受けて活動しているから、スーダンと南スーダンは、事実上、戦争状態とも言える。そこへ自衛隊がPKOとして派遣されると決定されたのだ。
また、南スーダンとウガンダの国境地帯には、ウガンダの反政府勢力、神の抵抗軍(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%8A%B5%E6%8A%97%E8%BB%8D)という、物々しい名前の武装集団の一部が活動しており、物資調達のため住民を襲撃したり、誘拐するという事案が頻発しているそうだ。
そんな戦争映画みたいな内戦のアフリカ、南スーダンへ、陸上自衛隊、施設部隊の投入を、野田は軽々と決めた。その決定に、何か深い熟考があっただろうか?
戦闘は散発的とは言え、まだ情勢が流動的な危険地帯。もし武装勢力が、何らかの政治的意図をもって、組織的襲撃を仕掛ければ、軽装備の施設部隊など、ひとたまりもないかも知れない。勿論、現地軍や他国の軍のお世話になるつもりかもしれないが、戦場では、予測できない状況に即応を迫られる時もあるであろう。他国軍との連携が上手く行かない場合も想定し得る。
そんな危険な場所に出すのだ、せめて90式戦車や、攻撃ヘリコプターなどの支援を付けるべきではないか?、武器を持たず(軽火器だけで)手ぶらで行くのが安全・・・などと、戦後民主主義のお花畑思考が、どこでも通じると思うのであれば、それは大きな誤りだ。
勿論、自衛隊は、派遣されれば、地球上の如何なる場所であれ、任務をやり遂げるだろう。だが、武装勢力が跳梁する地域へ、戦闘部隊によって防御されない裸の部隊を、軽々しくPKOに出すことには絶対に反対する。たとえ戦争をする為に行くわけではなくとも、それでは、あまりにも危険すぎるではないか!
出すなら護衛に戦車を付けろ、それから戦闘ヘリも!
(以下はアフリカを舞台に、傭兵部隊を描いた1970年代の映画「ワイルド・ギース」のサウンドトラックです。名作でした。)
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