韓国映画「マイウェイ」による日本漫画「ハッピータイガー」パクリ疑惑に新展開

 先日、日本漫画「ハッピータイガー」のパクリ?、との疑惑を紹介した韓国戦争映画「マイウェイ 12,000キロの真実」について(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120108/1326026160)、新たな情報があった。「ハッピータイガー」の著者、小林源文先生が現在連載している雑誌、ストライクアンドタクティカルマガジン(SATマガジン)編集部へ、映画会社関係者から源文先生に話し合いの申し入れがあったというのだ(http://www.sat-mag.net/blog/2012/01/post-880.html)。
 この映画会社とは配給元の東映だろうか・・・先日、安易なパクリ映画の配給に私もメールで抗議をしたのだが、少しは効果があったか?、公開直前の動きだが、やはりパクリ疑惑を懸念しての動きなのだろう。聞くところによれば、源文先生は、自己の作品の著作権の帰属を巡り、出版社相手に裁判したこともある兵(つわもの)だ。映画会社としても当然、放置はしておけなかったのだろう。この韓国パクリ映画は、ベルリン国際映画祭にも招聘されているらしいし、世界的に恥を晒して貰うのも良いと思うのだが・・・どうやら、事態は水面下で解決!?、となるのであろうか(http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/poverty/1326426973/)。
 ところで、ネットで行われている論争において「マイウェイ」は「ハッピータイガー」のパクリでは無いとする「マイウェイ」擁護派が存在しているようなのだが、その点を少し考察してみたい。
 ネットで良くされている反論が、史実を元にしているから似るのは当然、だからパクリでは無いとするもの。しかし、調べてみると「マイウェイ」は厳密な史実を元にしているわけではないのだ。あるのは一枚の写真だけで、その写真を元にイマジネーションを、限りなく広げたとする創作(事実は模倣と捏造)作品なのだ(「ハッピータイガー」も写真から構想した作品だが、元にした写真は違う)。また、仮に史実を元にしたとしても、表現が似ていれば、当然著作権違反は成立する(例えば、作家、立松和平氏が、連合赤軍事件を題材にした小説で、著作権違反を指摘された事件がある)。史実だからパクリにならないとする理屈は無いのだ。
 「マイウェイ」にはタイガー戦車が出てこないし、主人公も朝鮮人になっていてエピソードの細部が違うからパクリでないとする意見もある。だが、例えばリドリー・スコット監督の映画「ブレード・ランナー」は、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」という小説が原作だ。この原作には電気羊というものが出てくるが、映画には電気羊など全く登場しない。話を変えてあるから独創、という理屈は成り立たない。
 古典的なアニメ作品「未来少年コナン」の原作は、アレクサンダー・ケイの「残された人々」という小説だが、アニメ化にあたっては、エピソードや登場人物の名前や性格なども大幅に変更し、まったく異なる作品になっている。それでも「ブレード・ランナー」や「未来少年コナン」は、「マイウェイ」と異なり、著作権に配慮し、原作をしっかりとクレジットしているのだ。
 要は、何に依拠して作品を作ったか、というところがポイントなのだ。「ハッピータイガー」の韓国語版も存在しているのだから、共通点の多い二つの創作が似ているとすれば、後から作られた「マイウェイ」が「ハッピータイガー」を参考にしたと考えるのは当然のことだろう。
 ところで、この韓国パクリ映画にはオダギリジョーが出演しているが、紹介されているインタビュー記事によれば、出演した理由として「この規模の戦争映画は邦画では無理だから」と言っているようである。映画の規模というのが、例えば戦闘シーンなどを指すのであれば、少し誤解があるように思う。今はどんなに大きなスケールでも、CGで簡単に作れてしまうのだ。規模よりも、大切なのは作品の中身である。そこが韓国映画「マイウェイ」のようにパクリと捏造では、どうしようもない。
(スケールに騙されるな!、プライベート・ライアンの上陸シーンを3人で再現)

(以下は小林源文先生原作による映像化作品の宣伝)


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