インフル薬、期限切れで大量廃棄



 国や地方自治体がパンデミックに備え備蓄していたインフル薬が、期限切れとなり大量廃棄されるとのこと。
新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備え、国と都道府県が蓄えている抗インフルエンザ薬の有効期限切れが迫っている。中部6県では、2013年度に63万人、14億3900万円分の抗インフルエンザ薬が使われないまま捨てられることになる。
 新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、国は05年度から、都道府県は06年度から抗インフルエンザ薬を備蓄している。
 13年度中に廃棄されるのは06年度中に備蓄したタミフルリレンザ。ともに製薬会社が有効期限を7年と定めている。薬事法は有効期限を過ぎた薬で副作用が出た時の補償を規定していないためだ。
 備蓄用の抗インフルエンザ薬は国や都道府県が製薬会社から安く購入しており、国の新型インフルエンザ対策行動計画でパンデミック時以外に使ってはならないと定めている。
 国は05年12月に購入した257万人分が12年度に有効期限が切れるため、11年度補正予算で新薬購入費を予算化した。国、都道府県は毎年、1千万人分程度の薬を廃棄し、新薬への更新が必要になってくる。
 13年8月に7万1千人(1億6千万円)分が期限切れとなる三重県の担当者は「備蓄用と、一般の医療機関などで使われる市場流通用の薬の垣根をなくし、廃棄前に医療の現場で使えるような制度を検討していくべきだ」と、備蓄した薬をパンデミック時でなくても活用できるような仕組みづくりを提言。更新分の薬代の足しにするため、期限切れ前に売って病院などで使ってもらう方法を指摘する声もある。
 愛知県では、13年9月までに28万人(6億4100万円)分の有効期限が切れる。県の担当者は、大量の薬が未使用のまま廃棄されることに「もったいない話」と話す。その後も順次期限切れの薬が出るため「国には、無駄にならないように備蓄していく方針を明確に示してほしい」と提言する。
 岐阜県では、13年9月までに8万7千人(1億9700万円)分の有効期限が切れる。担当者は「新たに買い足すことには今後の備蓄に対する国の出方がよく見えていない中、どう動くべきかは言いようがない」と話す。
 【抗インフルエンザ薬】 インフルエンザウイルスのタンパク質の働きを妨げ、ウイルスの増殖を抑える治療薬。国と都道府県は、新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、今年2月末時点で国民の45%以上となる6277万人分を確保している。カプセル剤のタミフルが86%、吸入剤のリレンザが14%を占める。(中日新聞 2012年3月21日)』(http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012032190090247.html

 いつかは必ず来ると言われる強毒性インフルエンザのパンデミック(感染爆発)。その時に備え、インフル薬の備蓄は確かに必要だろう。しかし、期限切れの度に一斉廃棄では、あまりにも無駄ではないだろうか。
 備蓄用のインフル薬のプールから、通常病院で使用する分を定期的に安価で病院へ放出し、放出した分をプールへ補充するとか、何らかの対策が必要ではないか?
 財政状況が厳しい中、全く使わずに廃棄するものが大量に出るのは、何とも勿体ない話だと思う。
(インフルエンザはバイオテロである!)


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