放射能汚染に起因する突然死が急増?、デマ増加



 福島原発事故後に突然死、急死、心不全心筋梗塞、心疾患、脳梗塞が増加しているという報告があるようだ(http://matome.naver.jp/odai/2131334318252184601)。先月行われた第76回日本循環器学会でも、東日本大震災後に、心不全脳卒中などが有意に増えているとの発表があった(http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jcs2012/201203/524102.html)。
 こうした事から、一部では被災地での死を、全て放射能の影響とみなす風潮が出ているという(http://blogos.com/article/36873/)。これは由々しき事だ。
 と言うのも、災害後にはストレスに起因して種々の疾患が増加する事が知られており、直ちに放射線の影響と結び付けて考えるのは短絡的だからだ。
 災害関連の疾患について言えば、(1)ストレスが原因で起こりうる病気は災害後に増える傾向がある、(2)住環境の悪化が原因で起こりうる病気は災害後に増える傾向がある、(3)衛生状態の悪化が原因で起こりうる病気は災害後に増える傾向がある、という事実があるのだ。
 もしも現在、被災地で様々な疾患が増えているとしたら、それは放射線が原因と言うより、避難生活の長期化によるストレスや、放射線で病気になるかも知れないという不安からくるストレスなど、事故後の政府の対応のまずさにより生み出された、人為的なストレスが原因するものだと考えるべきであろう。
 被災地域では残留している放射性セシウムを気にしている人が多いようだが、チェルノブイリですら放射性セシウムによる疾患の増加は報告されていないのだ(http://blog.goo.ne.jp/tobira2002/e/f89cb506b1c4d00cdb31ac01b6cb5961)。WHOはチェルノブイリ事故の際の除染作業で86年から87年の1年間で約24万人が100mSv以上被曝したのに「健康被害は認められない」と、事故から10年後の2006年に発表している。
 2011年10月3日、東京の日本外国特派員協会オクスフォード大学名誉教授(粒子物理学専門)のウェード・アリソン博士が、ある重要な講演を行った。そこでアリソン教授は「福島でチェルノブイリの教訓が生かされていない」と述べ、その例として、次のように主張している。
「避難すること(および放射線による健康被害のリスクがあると住民に知らせること)のほうが、放射線自体よりはるかに大きな害を住民の健康に及ぼす[国連(2011年)およびIAEA(2006年)の報告書]。福島ではこの報告書が読まれていないのだろうか?教訓が生かされず、過ちが繰り返されている。」(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120403/1333450032#c



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