中国軍艦、大隅海峡突破



 日本の目と鼻の先、鹿児島県の佐多岬種子島の間にある大隅海峡を、中国フリゲート艦3隻が突破して太平洋に向かった。
防衛省は30日、中国海軍のフリゲート艦など3隻が午前11時ごろ、鹿児島の大隅海峡東シナ海から太平洋に向けて通過したと発表した。中国艦艇が同海峡を航行するのは2003年11月以来。公海上のため、国際法上の問題はない。
 防衛省によると、海上自衛隊のP3C哨戒機が29日正午ごろ、鹿児島県・屋久島の西約430キロの海域を東に向かって進むフリゲート艦2隻、情報収集艦1隻を発見。その後、3隻は大隅海峡を通過した。太平洋上で訓練するとみられ、海自は警戒監視している。
 03年11月には、潜水艦1隻が太平洋から東シナ海に向けて航行した。大隅海峡国際海峡。(毎日新聞 2012年04月30日)』(http://mainichi.jp/select/news/20120501k0000m040084000c.html
 さて、上のニュースで言っているが、中国軍艦が大隅海峡を横断しても国際法上問題無いのは、何故か? 
 それは、日本が、いくつかの特定海峡に限って領海を12海里ではなく、3海里と狭く設定しており、そのため中国海軍の艦艇は、日本領海の外を通過したことになっているからだという。また、仮に領海であるとした場合でも、大隅海峡国際海峡であり、そのため領海内であっても、船舶に通行権が認められている。その2つの理由から、国際法上、問題が無いことになっている(http://www.geocities.co.jp/wallstreet/7009/mg000824.htm)。
 しかしどうも腑に落ちない。そもそも何故、日本は大隅海峡の領海を3海里と狭く設定しているか?
 よく調べてみると、実は、そこには非核三原則が絡んでいる。大隅海峡などの特定の領海幅を3海里から広げてしてしまうと、それらの海峡は完全に日本の領海になってしまう。一方で、国際法では国際海峡における外国の船舶及び航空機の通過通航権が認められている(それは核兵器を搭載した外国の軍艦あるいは軍用機であっても同じである)。とすると、核兵器を搭載した外国の軍艦が当該海峡を通過する場合、日本は国際法上、軍艦の通過は拒否できず、結果として領海内に核兵器が持ち込まれたこととなり、非核三原則の「持ち込ませず」の原則を堅持できなくなる。そのために、海峡上に領海に含まれない海域を残し、核兵器を搭載した軍艦をこの海域上を通航させることによって、こうした問題が生じるのを避けたと言う(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B5%B7%E5%B3%A1)。何と言う弱腰!、非核三原則の意味無し!
 と言うのも、多くの国で、領海内の他国軍艦の無害通航権の行使に際しては、沿岸国政府への許可申請や事前通告を要求する例が多いからだ。例えば中国は政府許可の取得を、韓国は政府への事前通告を要求することになっている(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E8%89%A6)。
 つまり、現状では、日本の艦船が中国や韓国の同様の海峡を通過するとき、許可申請や事前通告が必要だが、中国や韓国の艦船が日本の特定海峡を通過するのは、全く自由なのだ。おかしな話だ。全然相互主義じゃない。
 どう考えても、日本も大隅海峡を含めた特定海峡の領海幅を、直ちに3海里から12海里に広げて設定し直すべきだ。そして領海内の海峡通過に際しては、中国や韓国と同様に、許可申請や事前通告が必要な事にすればよかろう。もしも非核三原則を堅持するなら、堂々と核持ち込み不可を通知すればよい。違反艦船に対しては臨検を行い、核を発見したら乗員退去の上、撃沈するくらいの覚悟を持ってやるべきだ。非核三原則に触れないよう、領海を狭くするなんて、そんなの全く馬鹿げている!
 こうやって国益を大きく害する、何の意味も無い言葉遊びの非核三原則など、直ちにやめてしまえ!



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