第二次朝鮮戦争勃発のリスク



 評論家の田中宇氏や、早稲田大学ビジネススクール専任客員教授の山本尚利氏が以前からネットで紹介している記事によると、米国内に朝鮮戦争を起こしたいグループが居て、度々陰謀を仕組んでいるが、大規模戦争に発展させる事が出来ず、戦争推進派はやきもきしている・・・と言うような状況が極東にあるそうである。田中宇氏、山本尚利氏はどちらかというと中共寄りのデマ情報に惑わされていると思うところもあるのだが、可能性としては、米国内部に、そうした陰謀に加担するグループがあることを完全に否定することは出来ないように思う。そもそも、謀略の世界には、ハッキリした証拠などない。状況証拠から背景を詮索することが出来るだけだ。
 そういう視点で最近の半島情勢を見たとき、少し気になる情報がある。
『韓国軍が北朝鮮による挑発への緊急対応態勢を点検し、挑発があった場合、挑発の原点はもちろん、指揮した敵の核心勢力まで即刻報復すると明らかにした。
 合同参謀本部は11日、北朝鮮の長距離ミサイル攻撃を仮想し、軍の対応態勢を緊急点検したと明らかにした。
 合同参謀の関係者は「今回の随時点検は、北朝鮮が挑発してきた場合、挑発の原点と支援勢力、これを指揮した核心勢力にまでも即時報復できるよう重点を置いた」とし「核心勢力への報復という言葉は、師団や軍団、それ以上の部隊指揮部を打撃することができるという意味」と明らかにした。 北朝鮮が前方をはじめ、ソウルや首都圏地域に長距離ミサイルを発射した状況を仮定して行われた。
 今回の点検は、金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官が最近の北朝鮮の脅威や北朝鮮戦闘機の威嚇飛行など一連の事件への対応レベルで、鄭承兆(チョン・スンジョ)合同参謀議長に直接指示したという。(中央日報日本語版 2012年06月11日) 』(http://japanese.joins.com/article/509/153509.html?servcode=500§code=510
 これは危ない兆候だ。イ・ミョンバクも敵の核心部分まで、即時反撃することを高圧的な調子で強調しているから、何らかの戦略的意思決定があったのだと思う(http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M58QVX6JTSE801.html)。朝鮮戦争停戦以後、これまで韓国と北朝鮮の間では、小規模な小競り合いは何度も起こっている。しかし、結局は局地的反撃に留まり、停戦は破られず緊張が維持されている。哨戒艦が破壊されても、砲撃を受けても、北朝鮮の後方地域への反撃は控えて来た。今回の韓国の宣言によれば、そうした場合、躊躇なく北朝鮮の前線の背後を攻撃するというのだ。
 後方地域が攻撃されれば、ノモンハン事変におけるタムスク爆撃のように、紛争拡大の切っ掛けを作る。停戦は破られ、今度こそ第二次朝鮮戦争が始まるのだろう。
 この高圧的な韓国の態度は、北朝鮮に深刻な反応を齎すかも知れない。北朝鮮は9日に、これ以上、挑発も核実験もしないと声明を出したばかりだ(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120609-00000124-jij-int)。つまり、一歩引いて見せたのである。一方、韓国の方が、今度は高圧的に出て来たのである。このままではジョンウンの威信は低下する。北とすれば何らかのリアクションが必要だ。
 北から見たとすると、最近の韓国の一連の動きは、戦争準備のように見えないこともない。韓国は今月2日、日米韓において北朝鮮の挑発を抑制するための政策共同歩調をとることを国防部レベルで合意したと発表した(http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=1&ai_id=150448)。先月には、韓国軍と中国の人民解放軍が、物資などを相互に融通できる協定の締結交渉に入ったと報じられた他(http://blog.livedoor.jp/military38/archives/5522015.html)、ミサイル数百発など、今後5年間に2兆円規模の軍備強化を行う事も報じられている(http://sankei.jp.msn.com/world/news/120522/kor12052210280001-n1.htm)。
 韓国はミサイル数百発、2兆円規模で導入するとしているが、弾薬には賞味期限がある。使わなければ無駄になるのだ。それだけの準備を本気でするということは、北朝鮮からすれば侵攻作戦の準備を進めているとも取れるだろう。そして、即時反撃指令。どちらが手を出したのか分からない状況で偶発的に攻撃を開始できる準備が整えられた、と、そう北は見るのではないか?
 貧乏な北は、待っていてもジリ貧だ。状況が好転する見込みは無い。韓国は攻撃準備が整えば、2兆円分のミサイルが期限切れになる数年〜10年くらいの間に、北へのミサイル攻撃を始めるのではないか?、北は疑心暗鬼に囚われる。もし先制奇襲攻撃を受ければ、ソウルを狙う北の前進砲兵陣地は壊滅する。
 今なら、北には、ソウルを火の海にする長距離砲の優位、そして実験途上とは言え核がある。そして、今なら韓国と中国の援助協定は結ばれていない。今、戦争になれば、中国は北を支援せざるを得ないだろう。だが、数年後はわからない。北の指導者はこう思うかもしれない。
 死中に活を見つけるのは今しかないのではないか?
 奇襲的打撃を与えて消耗させてから、地下要塞を駆使したゲリラ戦を行い長期戦に持ち込めば、北にも勝機はあるのでは?、経済的に疲弊した韓国は、長期戦を望まない。アメリカも日本も、長期戦を望まないのではないだろうか?・・・一方、今、中国は経済的に余裕がある・・・なし崩し的に紛争が始まり、中国が北を支援せざるを得ない状況を作り出せば、再度、有利な条件で停戦に持ちこめる可能性があるかも知れない。少なくともこのままドカ貧になり国家崩壊に追い込まれるよりは良い。・・・そのように、若い北の指導者が判断したら?
 イ・ミョンバクは、かつてないペースで北を追い込んでいる。その動きには、対北戦略の他に、竹島の軍事的確保を確実にするための対日戦略もセットになっているのだが・・・兎も角、南北が裏側で繋がっているようなことが無いのであれば、北は国家消滅の危険を、本気で感じているはずだ。
 北が暴発するのが先か、韓国がアメリカの謀略により焚きつけられるのが先か、それは、わからない。だが今、半島の花火に、確実にライターが近づけられつつあるように思えるのだ。
<Japanese Navy 2012>



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