米空母群、西太平洋に展開



『米第7艦隊は2日までに、海軍横須賀基地(神奈川県)を拠点とする空母「ジョージ・ワシントン」と「ジョン・C・ステニス」を中心とした2個の空母打撃群(空母部隊)を西太平洋上に展開し、警戒監視に当たっていることを明らかにした。アジア太平洋地域で遠洋作戦能力の拡張を図り、動きを活発化させている中国軍の戦略を牽制(けんせい)、抑止する狙いがあるとみられる。
 米太平洋艦隊によると、ワシントン空母部隊は9月11日から19日までグアム近海で実施した統合軍事演習「バリアントシールド2012」に参加。中東に戦力展開するため母港の米西海岸を出港したステニス空母部隊と西太平洋上で合流し、引き続き警戒監視に当たっているもようだ。
 米海軍の西太平洋上での任務は、アジア太平洋地域での抑止力強化を進める米軍の戦略の一環とみられる。紛争地域などに派遣される空母部隊の数は、脅威のレベルの高さに応じて増加するとされており、アジア太平洋地域で、2個以上の空母部隊が合同で任務に当たるケースは珍しい。
 海上自衛隊幹部は「米国は尖閣諸島沖縄県)など同盟国の領有権問題に深く関与しないというが、何らかの政治的メッセージが含まれているはずだ」と指摘する。
 日本政府による尖閣諸島の国有化をめぐり、中国は公船による領海侵犯に加え、同諸島北方海域に海軍のフリゲート艦2隻を展開。9月25日には「遼寧」と命名した同国初の空母を正式に就役させ、内外に大きくアピールしたばかり。
 米軍は1996年の台湾総統選の際にも、中国軍が台湾海峡で軍事演習により威嚇したのに対し、空母「インディペンデンス」と「ニミッツ」の2隻を現地に急派、中国軍を牽制した。(産経新聞 10月3日)』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121003-00000085-san-pol
 西太平洋に米空母が存在することで、中国の尖閣に対する過激なチャレンジは、辛うじて抑制されている。それが今の状況だ。
 当ブログで何度か述べているが、現代の世界は軍事優先の世界になっている。経済優先というのは、日本人の勝手な勘違い、勝手な妄想に過ぎない。
 冷戦終結まで日本が経済優先でやってこれたのは、米国の軍事力が日本を安定化させていたから、日本としては軍事について何も考えなくて良い状態になっていた、というだけだ。
 それを理由に、世界は経済優先だと、官僚から政治家、経済人まで勝手に錯覚してしまったのが日本の悲劇だった。
 もし冷戦終結直後から、世界の冷徹な現実を見通し、日本がロシアや中国のように軍事拡大の意志を持ち続けていたら、恐らく失われた20年は無かったとさえ思う。
 ロシア経済もソ連崩壊後に落ち込んだが、プーチンが再び強いロシアを目指して軍事強化路線を取ることで復活した。中国がこれだけ経済発展したのも、核大国として世界覇権を握ろうとする強い意志を捨てなかったからだ。
 もし日本が、中国や韓国、ロシア、北朝鮮にとって深刻な軍事的脅威であったら、それらの国は、日本を挑発する事は決して無かったろう。挑発する事が無ければ、それらの国との関係も恐らく安定していたはずだ。
 即ち、日本が軍事大国で無い事が、周辺国との経済的関係に深刻なダメージを与えたということだ。
 軍事力の無い国は、軽んじられる。軽んじられれば、軍事的覇権の付属物に過ぎない経済など、あっという間に萎んでしまう。
 この現実を、政治家も官僚も、そして経済人も、冷静に理解し、再び日本の軍事強国化を強烈に推進する立場に立たなければ、日本復活は永遠に無いであろう。
 日本人は歴史に学ぶべきだ。
 経済大国カルタゴは、軍事大国ローマによって消滅させられた(http://blogs.yahoo.co.jp/koudookan/38764300.html)。
 その力学は、現在まで全く変化が無い。そのことは、戦争の無い世界が現実化していない今の世を、曇りない目で広く見る事ができさえすれば、直ぐに理解できるはずだ。
 



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