艦載機は「殲15」中国空母
『中国初の航空母艦「遼寧」が９月２５日、中国の大手造船会社、中国船舶重工業集団公司大連造船所で中国海軍に引き渡された。
国営新華社通信のニュースサイト、新華網によると同日午前１０時に引き渡しの記念式典が行われ、国家主席で中央軍事委員会主席の胡錦濤氏が、軍旗と艦名の命名証書を部隊に手交。温家宝首相が党・政府の祝電を読み上げた。
中国共産党機関紙人民日報系のニュースサイト、人民網などによると、「遼寧」は全長３００メートル、幅７０メートル、キールからマストまでの高さは６０メートル。主甲板以下が１０階、以上が９階。排水量は５万トン余り。乗組員は約１０００人。艦載機はヘリコプターと固定翼機を搭載でき、発艦は、先端を上に反らせた甲板を使うスキージャンプ方式による。注目の艦載機は、中国中央テレビ（ＣＣＴＶ）のニュース番組の画面から未公開の国産戦闘機「殲１５」であるとみられている。
「遼寧」の前身はウクライナの「ワリャーグ」。旧ソ連で設計され１９８８年に進水したが完成前に工事が中断。９８年のマカオ企業による買収を経て中国海軍が購入し、大連造船所で改装工事が行われていた。
中国国防部は空母の母港を公表していないが、中国紙・新京報などによると山東省青島市古鎮口軍港に内定した。同港周辺の集落６カ所が２００８年から移転を始めており、地元では「空母基地建設のため」ということが知れ渡っているという。
人民網などによると、中国海軍の軍事学術研究所研究員の李傑氏は「遼寧」は中国海軍の３大艦隊に所属せず、当初は独立した艦として訓練や研究の任務に就く」と語った。
同研究所の杜文龍研究員も「中国の海軍艦艇の舷側番号は、作戦艦艇は３桁、小型艦艇は４桁、訓練用は２桁だ。遼寧号は１６なので、研究・訓練用といえる」と話している。
一方で、李研究員は「中国海軍が空母を持てば、周囲の国は震え上がるので、島をめぐる争いで前向きの役割を果たせるだろう」などと語り、沖縄県・尖閣諸島を念頭に、訓練用であっても空母が日本を威圧する効果があるとの考えを示した。
国防部の楊宇軍報道官は２７日、定例会見で「空母の建造は国家の安全のため」と語り、防衛的な目的であることを強調した。
また、空母機動部隊の創設について「水上艦艇、潜水艦、艦載機など他の装備と組み合わせることになる。実際の必要に合わせてよく検討したい」述べ、慎重な姿勢を示した。２隻目の空母が年内に進水するとの外電報道について「正しくない。必要性を総合的に判断するべきだ」と述べ、増強も当面は行われないとの見方を示した。（朝雲ニュース 10/4日付）』（http://www.asagumo-news.com/news/201210/121004/12100416.html）
中国空母は飾りだと言う人がいる。それは確かだと思う。ただ、中国としても、初の空母と言う事で、今回は、練習空母の位置づけのようだ。つまり、先ずは手始めに・・・と言うところ。本気出すのは次の空母から、と言う事だ。
何より、空母を持とうと言う「意思」がある事。これを侮ってはならない。やっぱり空母は、無いよりあった方が良い。
攻撃型空母、日本にも欲しいなあ。アメリカの持ってるようなの。
世界の現実は軍事優先だ。日中対立後も中国の株価が上昇しているのに日本株は「蚊帳の外」なのは何故か？（http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89804820121009）、デフレが原因とか分析されているが、本当はそれだけじゃない。
日本は軍事を軽視し過ぎている。その事が、海外の投資家を不安にさせているのだ。日本株に投資しても、中国から核戦争を仕掛けられたら灰になってしまう。或いは、アメリカの強引な要求を自力で跳ね除ける力も無い・・・そういう事を、全て見透かされている。
だから、世界の投資家は日本株に投資しない。
もし日本が軍事大国になれば、中国やロシア、アメリカ、韓国、北朝鮮などとの関係が対等になり、一方的な日本への嫌がらせが発生する懸念が減る・・・そうなれば、投資家は安心する。
つまり、日本が、外交圧力を日本の意思で跳ね除けられる軍事大国にならない限り、軍事優先の今の世界の中で、日本への投資意思は、根本的には改善されないのだ。日本の経済専門家には、どうしてそれが見えないのだろう？（馬鹿だからか？）
世界経済は投資家の心理である。日本経済を少しでも回復させたければ、日本も攻撃型空母を持て！、核を持て！、弾道ミサイルを持て！、軍事大国になれ！、そう言う事だ。
＜田母神国軍 新書＞
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