イノウエ上院議員追悼式典、元首級の扱い



『17日に88歳で死去した米民主党重鎮で日系のダニエル・イノウエ上院議員の追悼式典が20日、ワシントンの連邦議会議事堂で行われ、上院議長を兼ねるバイデン副大統領らが死を悼んだ。
 式典はロタンダと呼ばれる円形の大広間で行われた。米軍の儀仗(ぎじょう)兵が星条旗に包まれた遺体を納めたひつぎを運び込んだ。ロタンダでの追悼式典はリンカーンケネディ両大統領ら31人しか前例がなく、元首級の扱い。
 上院議員として36年間同僚だったバイデン氏は、第二次世界大戦中に日系人部隊に志願し、戦闘で右腕を失ったイノウエ氏について、「正しいことをするための道徳的な勇気をいつも持っていた。米国の英雄だ」と語った。
 ひつぎは式典後、そのまま安置され、一般の弔問客にも公開された。ハワイ出身で海軍省に勤めるジェームズ・ヤップさん(60)は「真の愛国者で、ハワイの経済的な地位向上のために本当によくしてくれた」と涙を浮かべた。21日にはワシントンの国立大聖堂で、23日には地元ハワイの国立太平洋記念墓地で葬儀が営まれる。(2012年12月21日 毎日新聞)』(http://mainichi.jp/select/news/20121221k0000e030190000c.html

 日本国はかけがえのない知己を失った。ダニエル・イノウエ上院議員の死去は、我が国にとっても、国家的損失である。
 ダニエル・イノウエ氏は第二次大戦時は、442連隊へ志願し、日米経済摩擦の頃は日本叩きに回ったこともあったが、基本的には親日派で、米国における韓国の反日活動を牽制する役割などを果たしてくれていた(反日マイク・ホンダ議員とは大違い)。
 当ブログでも先日442連隊に触れたばかりであったが(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20121211/1355241465)、アメリカで日本のイメージ向上に尽くしてくれた方を失うのは本当に残念だ。
 ところで、日本の組織改革や構造改革、精神改革を主張する新自由主義者は、よく大東亜戦争の敗戦の原因を、日本人のメンタリティーや、精神主義の駄目さが原因として、だから日本人は変わらねばならないと主張する。だが、ほとんど日本人のメンタリティーのまま、ヨーロッパ戦線で戦った442連隊は、米軍における最高の部隊として今でも称賛されているのだ。
 442連隊の例からも分かるように、もし日本の工業力や補給能力が米軍と全く同じで、兵器や装備なども全く同じ条件で日本軍と米軍が戦っていたら、大東亜戦争は日本の勝利に終わった事は間違いない。つまり、大東亜戦争の敗戦の原因が日本人の持つ文化や精神にあるとして、それを破壊しようとする考え方には重大な誤謬がある。
 我が国の構造改革では、年功序列の廃止や競争主義の導入、男女雇用機会均等などで、日本的経営のシステムそのものが破壊された。だがその破壊こそが、現在の日本の活力の無さを生んでいる事に思い至らねばならない。日本人は変わる必要はなかった。変わる必要があるのは、欧米の方なのである。



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ダニエル・イノウエ議員に黙祷。クリック宜しくお願いします。 m(_ _)m>

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