自民党、寝たふり戦略か？
自民党の安倍総裁は、尖閣公務員常駐先送りを決定したそうだ。
『自民党の安倍晋三総裁は２２日、沖縄・尖閣諸島の実効支配を強化するため現地に公務員を常駐させるとした、衆院選公約の実施を当面先送りする方針を固めた。
「竹島の日」式典の政府主催見送りに続く後退だが、安倍氏は訪問先の山口県長門市で「日中関係は極めて重要な２国間関係の一つ。戦略的互恵関係の原点に戻れるように努力していきたい」と強調。政権発足後には、日中友好議員連盟会長で中国政界とパイプが太い高村正彦副総裁を、特使として派遣することも検討している。
さらに、プーチン大統領と親交の深い森喜朗元首相を、来年２月にロシアに派遣する方向で調整していることも分かった。北方領土問題の解決に意欲を示す安倍氏は自身の訪ロも視野に入れており、その環境整備を進めるのが狙いだ。
このほか、政調会長に小池百合子元防衛相を起用する方向で調整に入った。政策立案・調整に長じているだけでなく、参院選向けの発信力を重視。小池氏は知名度もあり、参院選で全国を回る役割に適任と判断した。（2012.12.23 ＳＡＮＳＰＯ．ＣＯＭ）』（http://www.sanspo.com/geino/news/20121223/pol12122305010000-n1.html）
これは、あまりに酷い自民党の背信だね。竹島の日式典の政府主催見送りに続き、尖閣公務員常駐先送り・・・衆院選公約の実施を先送りするとは、開いた口が塞がらない。
自民党の目論見は明らかだ。
予想される次期参院選で、国防問題にスポットが当たらないようにすること。そうやって、やっと国防問題に目覚めて来た国民を鎮静化させ、次期参院選で、自民のライバルとなるのが確実な、石原・平沼らを主体とする右寄り政党の躍進を、是が非でも阻止したいのだ！、恐らく、中国や韓国にも、その線で「日本が更に保守化すると、あんたたちも大変だぜ、だから日本を下手に刺激して、寝た子を起こしなさんなよ」というメッセージを持たせた特使を派遣するのだろう、汚いぞ、自民党！
冗談じゃない。今時「民は従わせるだけでよい、知らせる必要はない」という態度で、自民は寝たふり、国民を眠らせたまま領土問題は先送り、参院選で右政党の突出を抑止し、中道左路線のまま選挙戦を突破、やんごとなく韓国、中国と、そつなく融和政策を遂行しようという魂胆だとは！
兎も角、今回、自民党を衆議院で勝たせたのは正しかったと思う。他に選択肢が無かったから。ただ、今後の参議院でも自民を勝たせる必要があるのかは、大いに疑問だ。それについては一考したい。どうせ維新の会は、参院選前に分裂し、石原さんや平沼さんは、ハシゲと袂を分かつだろう。そうであれば、分裂後の石原を支持して勝たせる手も出てくるかもしれない。何より、次期参院選では、維新政党・新風が再び登場する！
もしも自民党が参院選まで中道左より政策を継続するなら、参院選で自民を応援する必要は全く無い（どの道、衆院で過半数の自民に最終決定権があるのだ）。それよりも、自民より、更に右寄りの政党に票を投じ、衆参で右寄りの「ねじれ」を作れば、その方が改憲もスピードが上がるし日本国の国益を守るためには良い事だろう。
右の政党へ大量の支持が集まれば、今の中道左に寄りかかる自民党だって、更に右寄りの政策を遂行せざるを得なくなるのだ。国民の信頼を裏切ることの無いよう、自民党には国民の厳重監視が絶対に必要だ！
＜以前の参院選での維新政党・新風＞
＜日本の保守思想 文庫＞
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