フィリピンが日本の宿敵?



 米紙が<フィリピンが宿敵・日本と手を結んだ>とする記事を伝えた、と中国紙が報じた。こういうトンチンカンな記事は、極めて大きな害がある。工作的意図を持った記事と考えられる。
『2013年1月11日、環球網は記事「日本とフィリピンが安全協力を強化=中国に対抗するため宿敵から盟友に変わったと米メディアは論評」を掲載した。
 岸田文雄外相は就任後初の外遊として9日から14日にかけけて、フィリピン、シンガポールブルネイ、オーストラリアの4カ国を訪問する。9日にはフィリピンのデル・ロサリオ外相と会談した。中国を念頭に置いた海上安全保障問題も話し合われ、日本からの巡視船提供も議題に上った。
 AP通信は10日、「中国との衝突が起きた時、フィリピンは日本に助けを求めた」とのタイトルでコラムを掲載している。また、ニューヨーク・タイムズ第二次世界大戦で日本は東南アジアを蹂躙(じゅうりん)したが、中国の台頭を迎えた今、かつての敵は同盟相手に変わっていると評した。(Record China 1月12日)』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130112-00000012-rcdc-cn
 この記事を読んで違和感を感じる人は、実際、どのくらいいるだろうか?、米国人や中国人の中には、殆ど居ないかも知れない。無知だから。
 フィリピン人や日本人でも、若者だったら違和感を感じないかも知れないと思う。やはり歴史をあまり知らないから。だから、こういう記事を狙って出してくる。無知な人々を欺く意図を持って。こういうトンデモ記事が、オーソライズされて平然と配信されてしまうインターネットというのも、功罪両方ある。
 記事中問題なのは、フィリピンが日本の「宿敵」である、としているところ。
 大東亜戦争が始まった時、フィリピンはアメリカ領の植民地で、独立国としての地位を有していなかった。日本がアメリカ軍を破り、マッカーサーをフィリピンから追い出した後、1943年にラウレルを大統領として、日本はフィリピンを独立させました(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3)。つまり、この流れからすれば、日本がフィリピンを敵として戦った事は一度も無い。事実、アメリカ兵として戦ったフィリピン人については、日本軍は捕虜にすることもなく全員解放したくらいです。
 しかし、マッカーサーが反攻作戦で戻って来ると、米軍に支援された現地の抗日ゲリラが現れ、日本軍と戦った。なので、フィリピン人の中に反日感情を強く持っている人も居ます。ですが、国家としてのフィリピンに対し、日本が戦争を仕掛けた事は一度も無いのです。

 あたかも、フィリピンという国が当時からあったかのようにして、その無かったフィリピン国を日本が敵として攻めた・・・かのように描き出す米国(支那の工作を受けているかもしれません)および支那メディアは、この情報の受け取り手の無知さを予め計算して、意地の悪い底意を持ってそう言っていると考えられます。
 日本がフィリピンで戦ったのは、アメリカ軍です。フィリピンはアメリカに占領されていた。アメリカはフィリピンに独立を与えて居なかった。当時は、フィリピン国は無かったのです。無かった国とは、戦いようが無い。なのに、フィリピンが大東亜戦争以来の日本の宿敵だという支那のメディア。これについては、しっかり警戒する必要があります。
 最近の中国の戦略は、大東亜戦争時の連合国による支配秩序を、現代に復活させることにあるようです。しかし、その中国の論法もおかしい。今の中国は、大東亜戦争当時、連合国に加わっていた中国ではないからです。当時、連合国に加わっていたのは、国民党の中国、つまり、今の台湾政府です(台湾という島については、大東亜戦争当時は日本の一部でした・・・国共内戦に敗れた国民党が台湾に落ちのび、日本の領土から離された台湾を統治しました)。
 日本が中国に対抗するには、台湾がカギを握っています。日本は台湾と中国の統一を絶対に阻止しなければなりません。日本の国益を考えれば、台湾は、独立国として絶対に存在するべきです。



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