北朝鮮軍の秘密戦車

　ロシア、中国メディアが、秘密度の高い北朝鮮の主力戦車「暴風虎」戦車について伝えた。
『1月15日ロシア軍事産業共同体のサイトは、朝鮮が昨年4月に開催した盛大な閲兵式で、朝鮮はほとんどすべての武器庫にある主力戦闘装備を公開したと報道した。
　このときに公開された装備には、世界で最も神秘に包まれた戦車といわれる「暴風虎」（M-2002）主力戦車が再び披露された。しかも朝鮮の技術者はすでにこの神秘的な戦車を現代的に改良している。最新公開写真を見ると、改良された「暴風虎」（M-2002）には朝鮮が独自に開発した爆発反応装甲が追加装備されていることがわかる。（中国網日本語版　2013年1月18日）』（http://japanese.china.org.cn/culture/2013-01/17/content_27714097.htm　http://japanese.china.org.cn/culture/2013-01/17/content_27714097_2.htm）
　この暴風虎戦車と言うもの、２００１年８月に金正日がロシアを訪れた際、Ｔ−９０戦車の購入を希望したが、これを拒否されたため、北朝鮮自らロシアのＴ−６２戦車、Ｔ−７２戦車をベースに、独自の改修を加え、２００２年頃に開発したものと言われている。具体的な改良点や性能について不明な点が多い（http://nihonn289.blog136.fc2.com/blog-entry-10.html）。暴風虎戦車自体は、既に知られているものの、今回の閲兵式では、爆発反応装甲（リアクティブアーマー　http://sus3041.sakura.ne.jp/contents/arm_var/explosive.htm）の追加装備が見られた点が新しいようだ。
　ベースがＴ−６２やＴ−７２と言うから、現代の最新戦車にくらべれば２、３世代前の戦車だ。湾岸戦争やイラク戦争では、中東戦争等（http://www1.ocn.ne.jp/~kbkb/kenji/1_5.htm）で見られたようなロシア製戦車の精強ぶりは全く見られず、イラクはロシア戦車の墓場となった（http://dic.pixiv.net/a/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89）。そこから考察すれば、この暴風虎戦車も、米軍の敵ではないし、もし自衛隊だけで戦ったとしても容易に撃破できるレベルのものであろう。
　けれども、日本の地方県並みの経済規模しか無い極貧国家で、経済制裁を受けながら、低レベルながらも、ミサイルや核、戦車までも独自開発する、その意気込みは侮れない。北朝鮮の政治体制について肯定する気は無いが、核ミサイルの開発に国家の総力を掛ける意気込みについては、本来、独立自尊の気風を重んじる我が国にも有るべきものであろう。
＜北朝鮮の暴風虎戦車＞

　

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