支那がフィリピンに反発



 支那が、領有権争いを巡るフィリピンの動きに反発している。
『中国外務省の洪磊副報道局長は23日の記者会見で、フィリピンが南シナ海を巡る領有権争いで国際海洋法条約に基づく仲裁裁判所での解決を中国に提案したことに「当事国同士の折衝を通じて解決するというのが我々の重要な共通認識だったはずだ」と述べた。国際司法の場での解決を目指す動きに反発した。
 南シナ海の領有権については「中国が争う余地のない主権を有しており、歴史的にも法的にも十分な根拠がある」と従来の主張を繰り返した。(2013/1/23 日本経済新聞)』(http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2307U_T20C13A1FF1000/

 んー、支那がフィリピンに反発して見せるのは当然だろう・・・支那に何の正当性も無いが・・・日本はフィリピンを応援するべきだ。しかし、気に入らないのは、この日経の角(カド)が取れたような事実の伝え方についてである。
「フィリピンが・・・仲裁裁判所での解決を中国に提案した」と書いているけど、他の報道を見れば、フィリピンは、22日に仲裁裁判所に提訴する事にしたhttp://www.cnn.co.jp/world/35027242.html)、もしくは提訴したhttp://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE90M03720130123)、と明確に発表しているのだ。そのフィリピンの提訴決定に対し、23日に支那が反発したと言うのが正しい事実関係であろう。
 上の日経の記事では、仲裁裁判所に提訴するかどうか、支那とフィリピンが話し合っていて、フィリピン側も提訴するかどうか相談中であるかのようなニュアンスで書かれている。つまり<フィリピン側が仲裁裁判所に提訴した>という前提については、ぼかされているのだ。
 支那の報道局長の話ぶりが原因なのかも知れないが、穿った見方をすれば、日本と韓国の間の竹島問題との差異を浮かび上がらせないようにする何らかの配慮を、この記事を書いた日経の記者が、しているのかもしれない。或いは、支那に相談もせず、フィリピンが勝手に提訴を決めた事に対する、中国側の面目を保つための配慮か?
 日本の外務省は、竹島問題の国際司法裁判所への提訴を検討したが、現時点での提訴は見送ると既に発表している。そこが、仲裁裁判所に提訴する事にしたフィリピンと、しない事にした日本とでは全く逆なのだ。
 だけど、紹介した日経の記事だけを見たなら、領土問題に関して、支那に対するフィリピンの対応が、韓国にした日本の対応と同じよう感じるだろう。
 日本の新聞の伝える情報というのは、角が取れて円くなっている事がある。読み手の気持ちが荒れないよう、慎重に言葉を選んで書かれている時がある。これが多分、戦後日本の言論空間と言うものなんだろう。
 記者が無意識に自己検閲しているのかも知れないし、戦後間もない頃の、GHQによる検閲の名残のようなものが、新聞界のスタイルとして定着しているのかも知れない。或いは何か、具体的な指示なり、指令なりがあるのかも知れないが、少なくとも、色々なブログで読むような刺激的な文章には、新聞では、中々お目にかかれないのは確かである。



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