動物園で小鳥が大量死



 広島の動物園で小鳥が大量死する事件があった。調べた所、ヒトにも感染する恐れがある特殊な細菌が原因と見られている。
広島市安佐動物公園(同市安佐北区)は4日、園内で飼育中だったジュウシマツやキンカチョウなどの小鳥計49羽が1月17〜29日に相次いで死んだことを明らかにした。うち2羽から「エルシニア感染症の病原体となる食中毒菌が検出された。
 靴底の裏の付着物から感染が広がるのを防ぐため、動物公園は2月1日から当面の間、鳥を飼育している小屋への人の立ち入りを禁止した。
 動物公園によると、菌が人に感染すれば下痢や腹痛といった胃腸炎症状、発熱などを起こす恐れがある。感染は水や食物を介する場合がほとんどで、動物公園は「これまでの入園者への感染は考えられない」としている。(2013年02月04日 河北新報)』(http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/2013020401002099.htm

 エルシニア感染症とは、腸内細菌科に属するエルシニア属菌を原因菌とする感染症の総称だ。現在まで11種類の菌種が知られている。特徴的なのは、この菌が冷蔵庫内温度である4度Cでも発育できることである(http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_04/k03_04.html)。
 サルモネラ大腸菌は低温では繁殖しにくいが、エルシニア菌は繁殖できるため、感染が広まった場合、食品保存などに注意が必要となるだろう。ノロウイルスを始めとして、最近、様々な感染症が流行している。新たな感染症が広がらないように、この動物園の関係者や管轄する保健所には、特に注意して欲しいと思う。
 人や物の移動が激しい今日、地球の裏側の風土病さえ運ばれてくる状況になっている。また、バイオテロなどによって細菌がばら撒かれている危険さえ、無いとは言い切れないだろう。こうした感染症情報には、多少敏感になる必要があるであろう。



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