中国刺激ダメ?、低強度洗脳に注意



 もし貴方が、これまで尖閣問題に対し強硬な対応を中国にするべきだと思っていたのに、最近は慎重にすべきだと思うようになっているとしたら、貴方はテレビによる低強度洗脳の影響を受けているかも知れない。
 例えば、昨日2月6日放送のテレビ朝日報道ステーションを見ていた時、ワシントンにいる新堀仁子という記者が中継で出ていたのだが、この記者が、中国艦の射撃用レーダー照射事件(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130206/1360126951)に関し、こんな事を語っていた。
 「米政府は今中国と事を構えるつもりはなくむしろ避けたがっている。」「経済発展の鍵を握る地域でもある尖閣周辺での日中争いを望まず、尖閣国有化など誤算の積み重ねによる事態の悪化を恐れている。」「政治判断が及ばない現場将校のレベルでエスカレートしていく事態が怖い。」「ケリー新国務長官はとにかく刺激をしたくないと強調しており、これまでと空気感が変わると予測され、日本として状況は決して甘くない。」(http://datazoo.jp/w/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD/13598757
 さも客観的にアメリカの意向を話しているような口ぶりだが、良く聞けば、アメリカの、どこの誰が言ったのか全く分からない話だ。ホワイトハウスの近くにあるコーヒーショップの店員にでも聞いたのだろうか?、そして最後に無理やりケリーの名前を出して、レポート全体に重みを付けている。だけどケリーの態度が親中だというのは、この事件が起きる前から話題になっている事で(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130126/1359193182)、この事件の後に、この記者がケリーから話を聞いた訳じゃないだろう。
 結局のところ、私には、話の全体が記者個人の意見にしか聞こえない。けれど、この話を聞いたテレビ視聴者の多くは、「アメリカは日本の積極的対応を望んでいないんだ」と思うだろう。これは大きなミスリードだ。
 例えば新堀仁子記者は、尖閣国有化など誤算」と言い、尖閣国有化をした事が、中国の態度の激化、日中間の緊張を招いたかのような印象を作り出している。しかし、実際にはそうでは無い。以前の記事で伝えたが、李明博竹島上陸に対する日本の弱腰が、中国のチャレンジを招いたのである(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120919/1348050893)。
 ここで、尖閣国有化を原因と見るか、竹島に対する弱腰が原因と見るかで、日本の取るべき行動の教訓が、全く逆になる事に注意して欲しい。
 もし尖閣国有化が関係悪化の原因だと見て、これを教訓とするなら、ここから日本は何もしない方が良いという教訓を貴方は導き出す。しかし一方、竹島に対する弱腰が関係悪化の原因だと知るなら、貴方は他国から何かされた時には反撃しないといけない、という異なる教訓を導き出すだろう。与えられる題材により、貴方が導く結論が違った物になるのだ。
 それを計算した上で、この記者は、尖閣問題悪化の原因が、尖閣国有化した日本の責任であるかのように、それをアメリカ政府が言ったかのように言うのである。実に悪質である。
 アメリカは正しくは、尖閣諸島は日本の施政権下にあると明確に言っている。日本の施政権下にある島を、日本が国有化しようがどうしようが、日本の勝手である。「国有化で刺激した事にはならないですよ」という意味の事を、アメリカは「日本の施政権下にある」という言葉の中に込めてハッキリ言っているのである。アメリカは、だから問題の責任は日本には無くて、中国にあると言っているのである。
 これを日本のマスコミは解説しない。日本のマスコミは、誤った題材を提供して判断を狂わそうとしている。これが私の言う低強度洗脳である。この洗脳下にある日本人があまりにも多すぎるのだ。



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