隕石はミサイル迎撃で撃砕されたか?



 NASAによるとロシアに落下した隕石は、「直径15メートル、質量7千トン」と推定されるという。
『ロシアに落下した隕石(いんせき)の大きさについて、米航空宇宙局(NASA)は15日、大気圏突入前の段階で直径15メートル、質量7千トンだったと推定される、と発表した。1908年のシベリアでの隕石落下「ツングースカ大爆発」以降で最大という。ロシア科学アカデミーは15日、「大きさ数メートル、重さ約10トン」との推定値を示していた。
 NASAによると、大気圏突入時の推定速度は秒速18キロ。突入後30秒間にわたって肉眼で見え、太陽より明るかったとみられる。また、16日早朝に地球に最接近した小惑星「2012 DA14」とは関係ないとの見解も示した。小惑星が南から北に向けて地球の横を通過したのに対し、隕石は反対に北から南に向かっていたとみられ、「互いの関係はなく、全くの偶然」とした。(2013年2月16日 朝日新聞デジタル) 』(http://www.asahi.com/international/update/0216/TKY201302160020.html
 
 昨日お伝えした、この大事件(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130215/1360923833)、その後、負傷者は更に増え、現時点では1000人以上が負傷したとされている(http://www.cnn.co.jp/world/35028320.html)。
 ところで、この隕石について、現地メディアによれば、ロシア軍がミサイル迎撃を行い、上空20キロで爆砕させバラバラにしたとの未確認情報がある(http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65843787.html)。これについて検証してみたい。
 確かにロシアは、上空20キロにある物体を攻撃する能力は持っている。冷戦時代、高度2万メートル以上を飛行するアメリカのU−2高高度戦略偵察機を、ロシアは何機か撃墜している。だがU−2の最大速度はマッハ0.8程度、亜音速機に過ぎない(http://ja.wikipedia.org/wiki/U-2)。
 それに対して、今回の隕石は秒速18キロ、マッハ50近い速度で突入しているのである。ミサイル防衛で想定しているICBMの終末速度さえ、せいぜい秒速8キロ、マッハ24程度だ(http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/sougou/sankou/02.pdf)。
 現在、日米で開発している世界最高水準のMDシステムを持ってしても、恐らく邀撃は困難だ。仮に命中させても、その弾頭威力では7千トンの物体を打ち砕くには至らないだろう。
 そもそも、先般のイスラエルによるシリア空爆の際には、ロシア製の防空システムを装備したシリアは、イスラエル機の侵入を易々と許しているのである(http://wind.ap.teacup.com/aviationbusiness/47.html)。イスラエル機の侵入さえ止める事のできないロシアの防空システムによって、マッハ50で突如飛来する隕石を邀撃できたとは、到底思えない。
 隕石は、チェリャビンスク上空で爆発したようだが、それは恐らく、大気との摩擦熱で内部発生した蒸気の圧力により生じた自然爆発であった可能性が高いと思う。
 現代の人類の科学水準で対策を立てるならば、もっと早い段階で隕石を発見し、地球の引力に捉えられる前に、核弾頭により破壊するしか、巨大隕石の破壊方法は無いと思われる(http://www.gizmodo.jp/2012/11/post_11211.html)。我が国も隕石の観測網整備、そして隕石破壊用核兵器の開発を、真剣に考えるべきであろう。



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