広島原爆30個分、隕石兵器は可能か?



『ロシア中部に落下した隕石とみられる物体に関連して、NASAアメリカ航空宇宙局は、小惑星が上空20キロ前後で爆発し、その威力は広島型の原爆の30倍以上に上るとみられることを明らかにしました。
 これは、NASAが15日夜に明らかにしたもので、観測データをさらに解析した結果、大気圏に突入した小惑星は直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、上空20キロ前後のところで爆発したとみられるということです。
爆発の威力は、広島型の原爆の30倍以上に相当するおよそ500キロトンで、その爆風と衝撃波によって地上の建物の窓が割れたり扉が吹き飛ばされたりといった被害につながったとみられています。
 また、小惑星は火星と木星の間にある無数の小惑星がある領域、いわゆる「小惑星帯」にあったとみられていますが、NASAでは「100年に1度という極めてまれな事態だ」だと説明しています。(2月16日 NHKNEWSWEB)』(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130216/t10015565451000.html

 原爆30個分?、大げさな!、と思った方が多いのではないだろうか。
 けれども、これは爆発により放射されたエネルギーの総量を計算した結果の話である。広島に原爆が投下された際には、米軍は、原爆の爆風によって、もっとも効果的に破壊できるように、原爆の爆発高度を選んで投下した。爆発高度が高いと、爆発点の真下の爆心地でも目標は破壊できなくなる。広島原爆の場合、爆発高度は約600m、長崎原爆では爆発高度は約500mであった。
 今回の爆発高度は、2万〜4万mと言われている。しかも垂直に落下して爆発したのではなく、マッハ50もの速度で地表面に対し水平方向に移動しながら爆発エネルギーを放出した(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130216/1361005172)。従って、爆発威力は点状に集中せず、広い範囲、面状に分散したのである。その為、爆風による被害が広い範囲にあったが、それ以上の被害は無かった。もし隕石が大都市の中心に垂直に落下し、空中爆発せず、地表に激突して爆発していたら、恐ろしい被害が出たに違いない。
 昨日、ロシアのジリノフスキーが、この隕石は、兵器実験だと述べている記事をお伝えした(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130216/1361016422)。それは恐らく真実ではないだろうが、しかし、隕石を兵器として利用することができれば、恐るべき威力を持つ兵器となり得る事だけは確かだ。
 では、隕石の兵器化など可能だろうか?、情報によると、NASA小惑星を捕えて月の軌道まで移動させるという計画を検討中である。NASAの計画では、ソーラーパネル電気推進装置を小惑星に設置し、それにより小惑星を移動させるという。2020年頃の実用化を目指しているという(http://wired.jp/2013/01/08/nasa-asteroid-capture/)。小惑星を月の近傍に移動させる事が出来るのなら、小惑星を移動させ、地球に落下させる事も可能であろう。
 こうした技術は、既に我が国にある。ご存知の通り、日本宇宙航空研究開発機構JAXA)の探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワに到達し、サンプルを持ちかえるミッションに成功している。NASAが計画しているように、小惑星電気推進エンジンを設置することなど、日本の技術を使えば容易に出来るのである。
 先般の予算委員会では、麻生副総理が、はやぶさが帰ってきたとき「最初に内容の詳しい説明を求めてきたのは米国の陸軍省だった」と述べている(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2013-02-13-1)。日本の宇宙技術には米軍も注目している。
 もし巨大な隕石をユーラシア大陸に落下させれば、ロシアや中国を消滅させる事も可能である(そこまでの隕石だと、気候変動をもたらし、人類絶滅になりかねないが・・・)。まあ、日本が、それだけのポテンシャルを既に持っている国家である事を自覚しよう。日本の技術を使えば、地球の破壊や人類絶滅すら可能なのである。日本は、もしも日本に対し核攻撃が行われた場合、隕石を落として反撃するプログラムを検討しておいても良いのかもしれない・・・。



小惑星探査機「はやぶさ」の超技術     単行本>



小惑星探査機 はやぶさ     完成品>



<日本は潜在力を活用しろ!、クリック宜しくお願いします。 m(_ _)m>

人気ブログランキングへ



(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4968.html