F35飛行停止



 アメリカで、F35のエンジン部品に亀裂が見つかり、飛行が全面停止になったという。
『米国防総省は22日、最新鋭ステルス戦闘機F35のエンジン部品に亀裂が見つかったため、米軍が運用する全てのF35の飛行を一時停止すると発表した。F35は日本も航空自衛隊の次期主力戦闘機として購入する予定で、今後の調達計画への影響が懸念される。
 亀裂は空軍仕様のF351機のエンジンのブレードと呼ばれる羽根の部分から定期検査で見つかった。
 同省は「予防的措置」として、詳しい調査が終了するまで米軍が運用する51機のF35全ての飛行を停止するとしている。(2013/02/23 47ニュース)』(http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013022301001156.html

 F35については、当ブログでも度々取りあげている(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130127/1359289946)。やはり欠陥機という印象は拭い難い。しかも、日本に提供される事になっているのは、今のところダウングレードの性能低下型だ。価格は最高価格を超え、納期は遅れ、しかも米国自身、国防予算削減でF35の調達計画を見直して、先送りするというのだ(http://www.nikkei.com/article/DGXNZO38334440X20C12A1FF1000/)。ボロボロじゃないか。
 F35の選定は日本での完全ライセンス生産が認められず、日本の航空機産業にとってもマイナスの選択であった(http://ameblo.jp/toshio-tamogami/entry-11268438284.html)。こうなってくると、F35のプログラム全体が、日本の戦闘機保有を妨害するためのプログラムのようにすら思えてくる。
 そういう被害妄想を抱くのも、日本が以前、アメリカから執拗に国産戦闘機FSXの開発を妨害された経験があるからだ(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20111024/1319476821)。FSX計画では、炭素繊維複合材からなる機体を採用し、コンピューター制御のCCV技術(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E5%8B%95%E8%83%BD%E5%8A%9B%E5%90%91%E4%B8%8A%E6%A9%9F)を盛り込んで、他国の戦闘機を凌駕する先進戦闘機を、日本の独力で作り上げる計画であった。

 今でこそ炭素繊維もCCVも常識化しているが、当時、それらの技術は日本が一番進んでおり、アメリカでも実現していなかった。ところが、このFSX計画はアメリカの執拗な妨害を受け、開発を断念させられ、あげくに共同開発ということになって(http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01257/contents/413.htm)、日本の技術まで奪われてしまったのである(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130129/1359428539)。
 今、訪米中の安倍氏は、オバマへの手土産に、日本が最も進んでいるリニアモーターカーの技術を提供すると言ったらしいが(http://ninjyaoh.blog.fc2.com/blog-entry-2551.html)、本当に日本の政治家というのは、今も昔も技術の価値というのが分かっていない。日本人技術者の努力の結晶を、庭に生えた木の実かなんかのように、ポイポイ分け与えてしまうのだ。本当にガックリくる。
 リニアモーターカーの技術は、軍事転用により、長射程リニアガン(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3)への転用が可能だ。アメリカは、リニアガンに知能化弾(http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/jigo/sankou/04.pdf)、そしてスクラムジェットhttp://www.jaxa.jp/press/nal/20030204_engine_j.html)の技術を組み合わせ、リニアガンで撃ち出すスクラムジェット知能化砲弾により、世界中どこでも瞬時に攻撃できるシステムの開発を目指している(フリードマンの「戦場の未来」という本に書いてある)。
 ヒトゲノムやトロンOSなんかでもそうだけど、日本の技術開発が、いかにアメリカに抑え込まれ(その意を汲む日本の官僚 http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120320/1332218167)、管理された揚句、収奪されているかという事を考えると、日本人でいるのが嫌になって来る。これでは、知能流出はなかなか止まらないね(http://news.livedoor.com/article/detail/7423209/)。



<戦場の未来―兵器は戦争をいかに制するか     単行本>



<1/72 航空自衛隊 T-2“CCV研究機”   ダイキャスト完成品>



<技術を守り国産戦闘機作れ!、クリック宜しく。m(_ _)m>

人気ブログランキングへ



(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4975.html
http://hangyakusurubusi.blog.fc2.com/blog-entry-396.html