蒋介石が捨てた尖閣



 蒋介石は、尖閣諸島を「要らない」と言っていた。
尖閣諸島をめぐる日中関係の緊張は収まる気配がない。中国は従来、尖閣諸島は「古来、中国の固有の領土」であり、「日清戦争のときに盗み取られた」と主張。中国外務省は、「第2次世界大戦後、[カイロ宣言]と[ポツダム宣言]などの国際文書に基づいて、釣魚島(尖閣諸島の中国名)を含む島嶼は、日本に占領されたその他の中国領土と共に中国に返還された」と指摘している。
 ところがそのカイロ宣言が発表された1943年のカイロ会談の舞台裏で、中国が尖閣諸島の領有権を放棄していたことを示す決定的な事実が見つかった。筑波大学名誉教授で東京福祉大学国際交流センター長の遠藤誉さん(72)が、新著[チャイナ・ギャップ 噛み合わない日中の歯車](朝日新聞出版)の中で明らかにした。
 カイロ会談には、米英中首脳が出席。この時、中華民国主席の蒋介石米大統領ルーズベルトと2人だけの「密室会談」を行った。ここでルーズベルトが、「日本を敗戦に追いやった後、琉球群島をすべて中華民国にあげようと思うが、どう思うか」と何度も聞いたにもかかわらず、蒋介石が断ったというのだ。
 ここでいう「琉球群島」には、尖閣諸島も含まれる。1895年に尖閣諸島沖縄県編入されているからだ。この密談の後、蒋介石琉球群島領有を断ったことをひどく後悔し、同席した部下に「絶対に口外するな」と口止めしたという。
 蒋介石が領有を断った理由は、日本と新たな摩擦を起こすより、内戦中の中国共産党を倒すことに全力を注ぎたかったためではないかと遠藤さんは見る。(2月26日 dot.)』(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130226-00000009-sasahi-cn

 蒋介石尖閣を要らないと言った・・・この記事では、新事実のように書かれているけど、これは良く知られた話だ。例えば、とあるブログの記載。
尖閣諸島の帰属問題は遠くカイロ会議にまでさかのぼることができる。
 1943年のカイロ会談のとき、四国の首脳がカイロ宣言の内容を討論していたが、この中に「日本は台湾および澎湖諸島の所有権を放棄すべし」と言う箇条があった。その会談でルーズベルト蒋介石に「尖閣諸島も宣言の中に入れるか」と聞いたのである。
 蒋介石尖閣諸島がどこにあるかも知らなかったので、後ろに控えていた副官の黄国書に相談したのだと言う。
 すると黄国書は、尖閣諸島は台湾の東北岸から遠く離れた所にある無人島で、あんな小さな島々はたいしたことではない。台湾と澎湖さえ返還されればそれでよいではないかと建議した。
 それで蒋介石ルーズベルトに「要らない」と返事をしたのだった。これがカイロ宣言尖閣諸島を盛り込まれなかった原因だった。(2008.07.09 気になったことをメモるメモ帳。)』(http://petit.air-nifty.com/citron/2008/07/post_9194.html

 上の記事からも判るように、別に新しい話ではない。但し前の記事では、良く読めば蒋介石が「琉球群島を要らないと言った」と、話が大きくなっているのが気になるが・・・。
 いずれにしても蒋介石尖閣を要らないと言った。つまり台湾の国民党政府による尖閣領有権主張について、根拠は全く無いという事だ(勿論、大陸の共産党政権も同じ)。
 少なくとも、こういう話を切っ掛けにして、日本は、台湾との尖閣を巡る争いについては、早急に解決すべきだ。孤立化しつつある今の日本の外交を考える時、台湾の位置づけは地政学的に極めて大きいからだ。
 台湾は世界から孤立化させられ(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120930/1348993558)、現在は、中国の影響が大きくなりつつある。だが中国大陸への台湾の併呑を、日本はむざむざ座視すべきではない。
 日台が緊密に連携すれば、様々な問題に突破口が見つかる可能性がある。南京事件にしても、元々、南京は国民党政府の首都だったワケだから、中国共産党と話し合うよりも、台湾の国民党と話し合い、ケリを付けるべき問題だ。支那事変の様々な問題についてもそうである。
 慰安婦問題にしても、台湾人に知っている事実を語ってもらう方法がある。だが、これは両刃の剣で、台湾が完全に中国共産党に取りこまれると、中台で日本攻撃をやられる。尖閣が、既にそうなっているから。
 台湾には、日台連携を求める超親日派グループもある(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130122/1358854672)。台湾が赤化され、中国大陸へ飲み込まれる前に、日本は台湾との連携を回復すべきだ。日本は中国と断交し、台湾と国交を回復した方が良いのだ。
 そして日台は防衛協力・経済協力を含め、緊密に連携すべきなのである!



<台湾に生きている「日本」   新書>



<チャイナ・ギャップ    単行本>



<日中断交、日台連携!、クリック宜しくお願いします。 m(_ _)m>

人気ブログランキングへ



(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4979.html
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2054.html