日本は、レアアース超大国



 南鳥島レアアースを調査したところ、一部で中国の約20倍の高濃度の泥が見つかったと言う。
小笠原諸島にある南鳥島沖の海底の泥に、極めて高い濃度のレアアースが含まれていることがわかった。中国の鉱山で採掘されるものと比べて十数倍から20倍にも上る。
 東京大学加藤泰浩教授の研究チームが去年、南鳥島沖の海底に日本の消費量の230年分のレアアースが存在すると発表。
 南鳥島沖でレアアースが確認されたことを受け、去年12月に経産省独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(=JOGMEC)」が海底を調査し、今年1月には文科省独立行政法人海洋研究開発機構(=JAMSTEC)」の調査船が南鳥島沖で水深5600メートルの泥を採取した。
 日本テレビは、20日に開かれた経産省の専門家会議で報告された調査結果を入手した。会議の出席者によると、15の地点で泥を採取した結果、濃度は最大で6000ppmで、レアアースの含有率が0.6%だったという。
 中国で採掘されるレアアースの濃度は、300ppmから500ppmとされていることから、南鳥島沖の泥が十数倍から20倍と極めて高い濃度の地点があることが判明した。
 今後、南鳥島沖で調査が進めば、日本の排他的経済水域内で初めてレアアースの開発につながる可能性もある。経産省は、来年度から3年間で約40か所を調査し、濃度が高い地点を特定した上で商業用の開発に結びつけたい意向を示している。(2013年2月21日 日テレNEWS)』(http://news24.jp/articles/2013/02/21/06223501.html

 もう、こういう話を見つけるだけで、日本の超大国化は運命づけられていると考えるしかない。
 何でそう思うのか。以下に根拠を述べる。
 まず、レアアースに関して日本は中国に頼る訳にはいかない。何としても、独自の資源調達が必要だ。開発の強い動機がある。だから、この開発プロジェクトは、当然進むだろうし、困難があっても克服しなければならない。撤退はあり得ない。
 そしてレアアースの含有濃度が20倍という事は、多少採掘が困難で、新たな特殊設備が必要であったとしても、商業的にペイする可能性がある。もとより、レアアースに関しては供給が不安定だから、採算を度外視しても税金を投じて採掘すべきだが、そうする必要すら無いかもしれない。つまり投資効果の面から見ても開発実現性が高い。
 それから、重要なのは資源が深海にあり、開発が超難しい事。だが、日本の優れた技術を結集すれば、必ず克服できる事は分かる。つまり中国や韓国には無理かも知れないが、日本には出来る。このこと事態、日本の明日の優位を決定付けている。つまり、レアアースの深海採掘技術を実用化する事で、必然的に、メタンハイドレートはじめ、他の深海資源の開発も、日本が優位となってしまうからだ(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130220/1361354798)。
 日本は膨大な海底資源を持っているので(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120428/1335577953)、その開発技術を実用化する事は、日本の超大国化を強力に後押しするだろう。そして、更に大切なのは、深海開発技術は、少し改良する事で小惑星など宇宙資源開発にも応用できることだ。
 これは戦略的に重要だ。深海は人の到達しにくい場所。そこは宇宙と似ている。そうした極限環境の開発技術は、宇宙開発に応用できる。即ち海洋開発のノウハウを持つ国は、宇宙開発のノウハウも習得でき、宇宙環境に迅速に適応できるのだ。
 だだっ広い砂漠で、人海戦術により露天掘りして安い資源を掘り出すノウハウをいくら持っても、スペスコロニーに住んだり、月や火星の資源を掘り出すのには全く役立たない。
 だが海洋資源開発では、海底ステーションを中継地とし、無人掘削機やロボットを使うことを前提とする。このような極限環境で資源を開発する機器の製造技術は、そのまま宇宙資源開発機器の製造技術に応用できるのである。この条件の違いを見ただけで、日本と中国、明日の覇権国、宇宙超大国がどちらになるか、明らかだろう(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20120629/1340974355)。
 つまり日本は、明日の超大国になるべく運命づけられた国だ。後は、その運命を受け入れるかどうか、我々の選ぶ意思だけにかかっているのである。




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