中国が短波ラジオ妨害



 短波ラジオ放送に中国の妨害電波が入り、米英の放送局が中国に抗議したという。
『2013年2月27日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカVOA)中国語版は記事「英語ラジオ放送を妨害、VOABBCが中国に抗議」を掲載した。
 VOABBCが実施している短波英語ラジオ放送が約1カ月前から妨害電波による干渉を受けている。妨害は特にチベット周辺、中印国境付近で最も強烈だという。
 これまでVOAの中国語放送、チベット語放送は干渉を受けていたほか、ウェブサイトにもアクセスできないようにブロックされていたが、英語放送は妨害されていなかった。また、アフリカでもVOAの放送は妨害を受けているが、これは中国の設備がエチオピアに設置されたためだという。
 26日の中国外交部記者会見で、記者がこの問題について質問したが、華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は「状況を理解していない。関連部局に聞いてほしい」と答えた。ただしどの省庁が関連部局かについては答えていない。中国ネットユーザーに広がるジョークでは、「最も探しにくい場所は“関連部局”」と皮肉られている。(Record China 2013年02月28日)』(http://news.livedoor.com/article/detail/7455111/

 ラジオを使った宣伝放送というのは、随分古典的な気がする。だが、中国が妨害電波を発するという事は、現代においてもラジオによる宣伝放送は、それなりの影響力を持っているという事なのだろう。
 かつてはラジオを使った謀略放送というのは、宣伝戦の主役であった。旧ソ連が存在していた時は、モスクワ放送が日本に向けて協力な電波を発信していたのを覚えておられる方も多いであろう。
 ラジオによる謀略放送が最も効果を挙げたのは、大東亜戦争の頃ではないか。当時、日本側では、東京ローズとして有名な対米謀略放送、そして米側では、ザカリアス大佐らによる日本の指導層を標的とした対日謀略放送が行われていた。
 しかし、テレビやインターネットなどが発達した現代に於いては、ラジオは脇役的なメディアとなった。けれども、未だにそうしたメディアから取り残された地域があり、そこではラジオがまだ力を持っているのだろう。具体的には、中国が妨害電波を発信している中央アジアやアフリカなどの地域では、ラジオが宣伝戦の力を保持しているという事だ。
 ならば、日本もそうした宣伝戦に積極的に参戦するべきなのだが、日本では、海外短波放送などを積極的に行うNHKそのものが、中国や韓国など、外国勢力の強い影響下にあるという見過ごせない現実がある(http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4976.html)。対外宣伝放送どころの話ではないのである。
 まず、日本ではNHKなど日本国内の謀略放送機関を改善しないといけないのだろう。




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