北朝鮮の電磁パルス弾?、いえいえそれは・・・



 北朝鮮が休戦協定を白紙化し、盛んに脅しをかけている。その宣伝の中で北が主張している「精密核攻撃」について、電磁パルス弾を意味しているのでは・・・との憶測が流れた。
『朝鮮の労働新聞は6日、「核攻撃でソウルとワシントンを火の海にする」「まだ世に知られていない北朝鮮式の精密核攻撃手段で対抗する」などとする記事を掲載した。同紙が指す「精密核攻撃手段」について、韓国軍消息筋は「小型核弾頭を使った電磁パルス(EMP)弾や移動式発射台から発射が可能な大陸間弾道ミサイルICBM)の可能性がある」と指摘した。
■電磁パルス弾開発か
 韓国の国策シンクタンクの専門家は「北朝鮮は昨年12月、長距離ロケット[銀河3号]の打ち上げ成功で、米国本土まで達する射程距離1万キロ以上のICBMを確保したと推定される。そこに核爆発を応用した[スーパー電磁パルス弾頭]を載せ、飛ばす可能性がある」と述べた。電磁パルス弾には、核爆発で放出される強力な電磁波を利用する核電磁パルス弾と核爆発なしで電磁波を発生させる非核電磁パルス弾の2種類がある。専門家は北朝鮮がいずれの電磁パルス弾も開発を進めてきたとみている。北朝鮮はこれまで電磁パルス弾について公式に言及したことはない。(2013/03/08 朝鮮日報)』(http://jikuu2005iken.seesaa.net/article/343530435.html

 核爆発を高高度で起こすと、強烈な電磁波が発生し、電子機器などが破壊され、都市機能がマヒすることが知られている。
 1962年7月9日、アメリカは「スターフィッシュ」と名付けられた核実験を行った。これは太平洋の上空で核爆発を起こすというものだった。この実験を行った際、EMP効果によりハワイのホノルルで電子機器が破壊され、大停電が起きるという現象が観測された(http://blog.goo.ne.jp/ftc2005/e/11b053c8d30fbcfde61ee7c09515ab7e)。この核実験により、核ミサイルを電磁パルス弾(EMPミサイル)として利用できる事が分かったのである。
 北朝鮮の宣伝に対し、このような憶測が流れる理由は、と言えば、まだ北朝鮮がミサイルの精密誘導能力と、核弾頭の再突入能力を手にしていないと思われるからだ。つまり北朝鮮の主張するアメリカへの精密核攻撃手段は、今のところ口だけで実在しない。実在しないのに、言い続けるから、ではそれは何だ?、という憶測が出てくるのである。
 で、EMPミサイル攻撃ならば、正確な誘導は必要ないし、再突入能力も必要無い。アバウトに撃って、大体の目標上空で核爆発させれば良い。これなら、北朝鮮にも出来る・・・だから連中の言う精密核攻撃手段って、EMPミサイル攻撃なんじゃない?、となる訳である。
 だけど、EMPミサイル攻撃をして北朝鮮に何の利益があるのか考えると、それは、あまり現実的じゃない気がする。
 EMPミサイル攻撃でアメリカのどこかの都市をマヒさせたとして、それで何が起こるのか?、アメリカは壊滅しないし、攻撃を受けた直後に北朝鮮に向けて核ミサイルが撃ち込まれるだろう。逆に北朝鮮は壊滅する。
 そう考えると、EMPミサイル攻撃は有り得ない気がする。恐らく北朝鮮の言う「精密核攻撃手段」とは、前にも述べたが、何らかの自爆兵器と核兵器を結び付けたものだと私は思うのだが・・・(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130311/1362971062)。
 或いは、ハッタリだけで、実際は何もないかもしれない。

 



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