シェールガスと地球温暖化



 関西電力が、米産シェールガスを調達する事で合意したという。
『燃料費の削減が経営課題になっている関西電力は、早ければ4年後をめどに、生産が急増している「シェールガス」など、アメリカ産の天然ガスを割安な価格で調達することで大手商社と合意しました。
 関西電力は、4年後をめどに、アメリカで生産されるシェールガスなどの天然ガスを、大手商社の住友商事から調達することで合意しました。
シェールガスは、通常の天然ガスより深い地層から掘り出されるもので、埋蔵量が豊富にあるとみられており、採掘技術の向上などを背景に、アメリカで生産が本格化しています。
 今回の契約期間はおよそ20年間、年間の購入量はおよそ80万トンで、価格は需給状況に応じて変動するアメリカの代表的な指標に基づいて決まります。今の水準で見ますと、従来の契約に比べて3割程度、割安な価格で調達できるとしています。
 関西電力が今回、シェールガスなどアメリカから天然ガスを調達するのは、電気料金を値上げするなか、燃料の調達コストをできるかぎり引き下げたいというねらいがあります。
 関西電力の廣田禎秀燃料室長は「今回の契約は、将来想定される価格を考えても、一定の競争力がある」と述べました。(4月1日 NHK)』(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130401/k10013596581000.html

 原発が稼働していれば、天然ガスの需要が大幅に増える事もなかった。日本で進む脱原発と、アメリカで進むシェールガス革命は、何故か緊密に連動している。
 そうした中で、やはり地球温暖化が急速に進んでいるようだ。今、南極の海氷面積が、温暖化を原因として記録的拡大を見せているという。 
地球温暖化は、かえって南極大陸周辺の海氷を拡大させるとの分析を、オランダ王立気象研究所がまとめ、3月31日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表した。南極観測船「しらせ」が厚い海氷に阻まれて2年連続で昭和基地に接岸できないなど、最近の南極での記録的な海氷拡大の原因が注目されていた。
 南極では、氷床が海にせり出した部分である「棚氷」が崩壊し、毎年約2500億トンの氷床が失われている。棚氷の崩壊は温暖化に伴う融解が原因とされ、同研究所は融解で生じた淡水がどう動いているのかを解析した。
 その結果、南半球の秋から冬にかけて、水深100〜200メートルまでの海面近くに塩分濃度の低い層が形成され、その下層にある温度や濃度の高い海水が上に向かって移動するのを妨げていることが分かった。
 塩分濃度が低い水ほど凍りやすい。観測データからも、この25年間に水面近くの海水の塩分濃度が減少している傾向が確認できたという。同研究所は「海氷の拡大は将来も続くのではないか」とみている。
 米雪氷データセンターなどによると、北極海では海氷面積は10年間で5.3%減少しているが、南極では逆に海氷が1.9%増加。温暖化との関連で両極の違いをどう説明するのかが議論になっていた。(毎日新聞 4月1日)』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130401-00000021-mai-soci

 海氷とは、海水が凍結したものの事である(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B7)。これの拡大が何故、温暖化と関係するかと言えば、塩分濃度の低下と海氷の出来やすさが相関しているからである。即ち、温暖化で氷が溶け、海水が薄まり、海氷が出来やすくなっているのだ。
 シェールガス化石燃料であり、やはり、使えば使う程、地球温暖化を悪化させる。地球温暖化論には陰謀説があり、真偽がはっきりしないのだが、温暖化データを捏造したと騒がれたクライメート事件も、調査の結果、捏造は無かったとの結論が出されている(http://blog.scienceweb.jp/?eid=92412)。そうすると、科学的には、やはり温暖化が有ると考えた方が無難だ。
 今、アメリカはシェールガスを手に入れて、これで経済の再生を図ろうとしている。その推進の為、ガスに敵対するエネルギー開発を阻止する工作を活発に行っているという話がある(http://blogs.yahoo.co.jp/warabidani3/17294256.html)。それを考えると、温暖化陰謀説を広めた勢力の背後にも、シェールガスを広めたい一派や、石油メジャーの巨大な影があったのだろうと容易に推察できる。勿論、彼らは、脱原発も同時に推進しているハズだ。
 化石燃料の使用は地球温暖化を促進する。これは、疑いの無い科学的事実である。
 それだけでなく、シェールガス採掘は地下水や河川を汚染するとも言われている(http://www.nikkei.com/article/DGXNZO52700500S3A310C1FF2000/)。温暖化と共に、大規模な環境破壊を齎すのだ。
 もっとも地球に優しいのは、やはり原発だ。我々は、デマや陰謀の中から、地球の為に本当に必要な物の答えを見つけなければならない。温暖化対策は急務なのだ。



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