中国とケンカしろ!



 沖縄は「日本に奪い去られた」ものであり、中国に領有権があるとする論文が人民日報に掲載されたという。
『8日付の中国共産党機関紙・人民日報は、沖縄県尖閣諸島に関し、「歴史的な懸案で未解決の琉球(沖縄)問題を再び議論できる時が来た」と主張する論文を掲載した。
 党や政府の見解を反映する同紙が、沖縄の帰属は「未解決」で、中国に領有権があると示唆したのは初めて。尖閣諸島で対立する安倍政権を揺さぶる狙いがあるとみられる。
 論文は、中国の政府系調査研究機関・中国社会科学院で中国近代史などを専門とする張海鵬研究員ら2人の連名。論文は「琉球は明清両朝の時期、中国の属国だった」とし、日本が武力で併合したと主張。日本は1895年1月に尖閣諸島を領土に編入しているが、論文は日清戦争終結させた同年4月の下関条約の調印の際、「(敗北した)清政府に琉球を再び問題にする力はなく、台湾とその付属諸島(尖閣諸島を含む)、澎湖諸島琉球は日本に奪い去られた」と指摘した。(5月9日 読売新聞)』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130508-00001189-yom-int

 沖縄は中国の物である・・・この中国の主張は、最近始まったものではない。
 倉前盛通という人が、1980年に角川文庫の一冊として出版した「悪の論理」という本に、1954年版の中国中学校教科書に載せられた地図が図版として掲載されており、その地図では、台湾はもちろん、朝鮮半島全体や沖縄まで、中国の領土に含まれていることが紹介されていた(http://www.asyura2.com/09/china02/msg/582.html)。
 私は、昔、その本を近くの市立図書館で借りて読んで、大変な衝撃を受けた事を覚えている。中国の主張は、その頃から何も変わっていない。ただ、日本が、そうした中国の意図を見ないように目をつぶり、抗議もせずに黙っていただけだ。
 当時の日本人は、中国も成熟すれば主張を変えるだろう・・・そう思って黙っていたのだと思う。一方、中国人は、自分達が何を主張しても日本人が黙っているから、きっと中国の主張を認めているんだろう・・・そう思った事だろう。そうやって日中友好を進めて来た。けれども同床異夢だったのである。
 尖閣棚上げ論も、その様な背景から出ていた。日本側は、時がたてば、中国が覇権主義を捨てるだろうと思い、中国側は、時がたてば日本側が折れるだろうと思った。目論見がまったく逆の棚上げ論なのである。
 従って、時がたつほどに解決は難しくなり、状況は悪化する。時間がたつほどに危険は増す。
 大戦争を避けたいなら、小さな争いは躊躇せず争う事だ。日本人の悪い癖は、小さな争いを避け、もはや解決が付かなくなった時、大きな争いをしてしまうことだ。
 それは国民を不幸にする。
 小さな戦争、局地戦ならどんどんやったらいい。カシーミール地方ではインドとパキスタン、そして中国が三つ巴で小規模な争いを幾度も繰り返している。それでも戦争にならない。かつて、ニューギニアの首狩り族は、隣の部族との全面戦争を避けるため、毎年、隣の部族から一人の人の首を交互に狩りあったという。それが、部族間の緊張を解放し、全面戦争を避けるための知恵だったのだ。
 日本がやることは、まず尖閣に侵入してくる中国船を何隻か拿捕し、反撃してくるなら、銃撃して船を沈めて見せ、こちらの本気度を示すことだ。そこから話し合いを始めれば良い。
 ケンカして、はじめて腹を割った話が出来ることもある。
 そういう日々の努力をしないと、ある日突然に、沖縄に人民解放軍降下部隊が下りてきて、自衛隊が血みどろの決戦を挑むような事になりかねない。
 争いを避け続ければ平和になるほど、世の中は甘くない。大きな抗争を避けたいなら、小さなケンカを避けずに戦い、不満が貯まらないようにする大人の配慮も、絶対に必要だ。



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