マスコミのすり替え悪質「はだしのゲン」


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 松江市教委が下した「はだしのゲン」の閲覧制限要請について、下村文科相は「問題ない」とする見解を示している。

下村博文文部科学相は21日の閣議後会見で、松江市教育委員会が、原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を子供が自由に閲覧できない措置を取るよう市内の全市立小中学校に求めていたことについて「学校図書の取り扱いについて学校に指示するのは、教育委員会の通常の権限の範囲内」と述べ、法令上問題ないとの見解を示した。
 同市教委は作品中に、首をはねたり、女性に乱暴したりする場面があることから、昨年12月、学校側に閲覧制限を口頭で要請。これを受け、各学校は閲覧に教員の許可が必要として、貸し出しを禁止する措置を取った。
 下村文科相は「学校図書館は子供の発達段階に応じた教育的配慮が必要。一般的な表現の自由に反することには当てはまらない」と述べた。(2013.8.21 msn産経ニュース)』(http://sankei.jp.msn.com/life/news/130821/edc13082118020004-n1.htm

 この問題については、学校図書館は子供の発達段階に応じた教育的配慮が必要」とする下村文科相の見解が妥当であろう。ところが、マスコミ各社は、問題の核心を「表現の自由」とか「知る権利」の問題に執拗に置き換え、自由と公正な社会が、悪辣な権力によって圧迫され、捻じ曲げられるという構図にすり替えて報じている(http://matomelog.ldblog.jp/archives/31932176.html)。
 私には、そうしたマスコミの態度の方が、余程、自由と公正な社会を破壊しているようで怖いのだが・・・。
 一連の報道を見ていて、特にマスコミが論点をずらそうとしている事があるように感じた。それは、これが学校図書に関する問題であるという事である。一般の図書館では無いし、ましてや発禁にするとか焚書とか言う話でも無い。子供に見せて良いか?、学校に置くのが相応しいか?、と言う事が問題の本質なのである。
 学校図書館に置く図書については「全国学図書館協議会図書選定基準」というものがあるそうである。以下が「まんが」についての基準である。

20  まんが
(1) 絵の表現は優れているか。
(2) 俗悪な言葉を故意に使っていないか。
(3) 人間の尊厳性が守られているか。
(4) ストーリーの展開に無理がないか。
(5) 俗悪な表現で読者の心情に刺激を与えようとしていないか。
(6) 悪や不正が讃えられるような内容になっていないか。
(7) 戦争や暴力が、賛美されるような作品になっていないか。
(8) 学問的な真理や歴史上の事実が故意に歪められたり、無視されたりしていないか。
(9) 実在の人物については、公平な視野に立ち、事実に基づき正確に扱われているか。
(10) 読者対象にふさわしい作品となっているか。
(11) 原著のあるものは、原作の意が損なわれていないか。
(12) 造本や用紙が多数の読者の利用に耐えられるようになっているか。
(13) 完結されていないストーリーまんがは、原則として完結後、全巻を通して評価するものとする。
http://www.j-sla.or.jp/material/kijun/post-34.html

 この指針に「はだしのゲン」が相応しいかどうか?、本来、それだけの問題のはずである。なのに、マスコミ各社は「全国学図書館協議会図書選定基準」には触れ無いのである。表現の自由の議論など、どこから出てくるのか?、全くマスコミのミスリードなのである。
 では、「はだしのゲン」の内容はどうか? 

(「はだしのゲン」で使われるセリフ)
「最高の殺人者、天皇じゃ!」
「その数千万人の人間の命を平気でとることを許した天皇をわしゃ許さんわい」
「いまだに戦争責任をとらずに ふんぞりかえっとる天皇を わしゃ許さんわいっ」
君が代なんかだれが歌うもんかクソクラエじゃ」
君が代なんかっ 国歌じゃないわいっ」
「首をおもしろ半分に切り落としたり、銃剣術の的にしたり、妊婦の腹を切りさいて、中の赤ん坊を引っ張り出したり、女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」・・・「わしゃ日本が三光作戦という 殺しつくし 奪いつくし 焼きつくすで ありとあらゆる残酷なことを同じアジア人にやっていた事実を知ったときはヘドが出たわい」
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5170.html

 子供に見せる本である。基準に照らせば「俗悪な表現で読者の心情に刺激を与えようとしていないか」とか、「実在の人物については、公平な視野に立ち、事実に基づき正確に扱われているか」とか、「読者対象にふさわしい作品となっているか」の項目について、明らかに問題であるという事が分かると思う。
 特に、君が代なんかだれが歌うもんかクソクラエじゃ」、「君が代なんかっ 国歌じゃないわいっ」、こうした表現がある本が「読者対象にふさわしい作品となっている」と言えるだろうか?
 社会への尊敬や、共同体への信頼を学ばせる時期にある学童たちに読ませる本なのである。マスコミ諸兄は狂っているとは言えまいか?、今一度、マスコミ各位は自己を深く顧み、自由と公正な社会を破壊しつつあるのは、松江市教委ではなく、自分達自身であると深く自戒して欲しい。



学校図書館改造プロジェクト 図書館フル活用の教科別授業アイデア20 単行本>



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