婚外子規定違憲で民法改正へ


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 最高裁による婚外子規定の違憲判決を受けて、政府は、臨時国会民法改正を検討するという。
『政府は4日、民法婚外子規定を違憲とした最高裁決定を受け、早ければ秋の臨時国会民法改正案の提出を目指す方針だ。野党第1党の民主党も法改正に賛成の立場で、改正案が提出されれば早期に成立する公算が大きい。ただ自民党保守系議員の一部では「家族の絆が弱まる」との批判がくすぶっている。
 菅義偉官房長官は記者会見で、最高裁決定について「厳粛に受け止める必要がある。立法的な手当ては当然だ。できる限り早く対応すべきだ」と述べ、内容を精査した上で早急に必要な措置を講じる考えを示した。谷垣禎一法相も「できるだけ速やかに検討し、対応策を講じていく」と法務省で記者団に表明した。
 自民党高市早苗政調会長は「政府と緊密に連携し、真摯に対応したい」との談話を発表した。結婚していない男女間の子(婚外子)と法律上の夫婦の子(嫡出子)の相続分を平等にすることに関し「党内で過去に[一夫一婦制]を危うくしかねないなどの意見もあって慎重に検討してきたが、最高裁の判断を厳粛に受け止める」と表明した。(2013.9.4 msn産経ニュース)』(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130904/trl13090419130004-n1.htm

 結婚していない男女間に生まれた子(婚外子)の遺産相続分を、法律上の夫婦の子の半分とする民法の規定が、憲法に違反するかどうかが争った裁判で、最高裁は「法の下の平等を保障した憲法に違反する」との決定を出した。
 これを受け、政府は民法改正するとしているが、この最高裁判決も、それを受けた政府の考えも酷い!
 保守系議員の一部が懸念するように、家族制度を完全に無視したものだ。
 今日のcoffeeさんのブログに判決のおかしさが良く説明されている。
『この判決は、現実的には平等とは言えず、今後は逆差別となるケースを多く発生させる。
 嫡出子側の親族の1人は「私たちは長年、法律を信じて家を守り、先祖を供養してきたほか、家族の介護なども担ってきました。こうした家族の事情も考慮せず、婚外子に平等の権利を認める最高裁の判断は許しがたいと思います」 と述べたが、この主張は十分に説得力がある。
 嫡出子は、先祖の供養や冠婚葬祭、家族の介護などで金銭的にも労力的にも苦労するケースが多い。
 婚外子は、そのような義務には縛られないケースが多いが、遺産だけは平等にゲットすることが出来るのだから、義務と権利の考え方からも現実的には不平等(逆差別)だ。
 そもそも婚外子の遺産相続が嫡出子の半分であることは差別ではなく、「ゼロでは可哀想だからお情けで嫡出子の半分だけはあげよう」という優しさだったのではないのか。
 婚外子は夫(父親)だけが残した遺産を相続するというなら理解できるが、今回の最高裁判断だと先代からの遺産や正妻が夫と一緒に稼いで加えた財産までをも婚外子に渡せという判断になっている。
 これだと、正妻や嫡出子は、かなり不公平感を覚えるはずだ。
 また、嫡出子は婚外子(非嫡出子)の親(妾)に対して相続請求権がない。
 一方、婚外子(非嫡出子)は、二重に請求権を有する。
 これだけでも、明らかに不平等であり、逆差別と言える。
 さらに、正妻が夫より先に死亡した場合、正妻側の財産(正妻の親の遺産&正妻が稼いで蓄えた財産)が、やがて妾・愛人・不倫相手の子(婚外子)に相続されてしまう。
 婚姻制度によって正式に妻とされる者の子供(嫡出子)より、妾・愛人・不倫相手の子供(婚外子)の方が有利であり、完全に逆差別と言える。』(http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5187.html

 全くその通りだと思う。
 判決を知って、今の社会の趨勢としては、伝統的な「家族」を無くせ・・・という事なんだと分かってびっくりだ。家族が無くなると、墓も守れなくなるし、祖先を敬わなくなる。結婚も不要と言う事であれば、個人個人、バラバラの繋がりを持たないとして生きて行く事になる。
 人間は、本来、そういう不安定さには耐えられないものだ。だから、家族が崩壊している今の時代、疑似的な繋がりを求めて、宗教団体にすがるような人も出てくる。ナントカ学会とかナントカ教会とか、そんなのばっかりが拡大して行く。
 果たして、家制度のような規範を、完全に壊す事が我々の社会の目指すべき道なのか?、放って置けば緩みがちになる規範を絶えず締めつけて規範を守らせるのが本来の社会の役割なのではないか?、その逆に、社会の指導者達が守られるべき社会の規範を積極的に壊して、どんな未来が出来ると言うのか?
 思索家のジャック・アタリは、著書「21世紀の歴史」の中で、将来、現在の国家は溶解してしまって国家や民族の固有の歴史というものは消滅すると予測しているそうだ。そんな未来は、避けたいと思うのだが・・・。



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