グローバル化は何故だめか？

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　今や世界の潮流となっているかのようなグローバル化。
　だが、このグローバル化について良く考えてみれば、この考え方が、まったく人間の原理を無視した、反人間的な思想だという事がしみじみ分かる。
　グローバル化では、人、物、金の移動を自由化し、世界＜最適＞で富を追求する事を至上の価値とする。
　しかし、人間社会や個人の充実という視点で考えれば、人の満足は、グローバル化ではなく、むしろローカル化、地域＜最適＞によって齎される。
　つまり、身近な人との繋がりを充実させたり、地域社会を発展させたり、身の回りの充実によって齎されるのである。
　時間に追われながら、今日は北京で働き、明日はニューヨークで・・・なんてことをずっとやり続けても、満足など得られない。そんな事をしていたら、個人は何も蓄積できず、むしろ空虚化してゆくだろう。
　従ってグローバル化とは、空虚化の試みなのだ。
　では何故、グローバル化は推進されるのか？、反人間的なものなのに。
　それはグローバル化が金持ち（超富裕層）の都合だから。お金を持ってれば、資本を動かし、様々な場所へ投資して儲けたいと思う。こっちで工場作って、あっちで売って、あっちで原料買って、こっちで加工して・・・とか。
　そうやって自由にお金儲けをするには国境線なんて邪魔だ。ついでに文化の差も邪魔。文化の差が固定されてるとローカルな製品しか売れない。しかし、グローバル化すれば、一つのモデルを全世界に同時に売れるから効率的に金儲けできる！、安い労働力を使うには移民も認めなきゃ、それだから国籍も邪魔！・・・そういう考えになる。
　グローバル化とはだから、全て金持ちの都合なのだ。それ故、金持ちと、その取り巻きたちによって宣伝され、世界中で強引に推進されている！
　そんなものに貧乏人の自分が振り回される謂れは全く無い。べつに世界旅行したい奴はすれば良いけど「無理やり世界で働かせんな！」ってこと。そういう仕組みを作るな！
　自分の国を充実させて、国の中だけで国民が十分満足して生活して食べて行ける。そういうシステムを作るのが一番自然。人間に合っている。
　グローバル化は大多数の人間にとって、非人間的である。
　徹底的に反対すべき！

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