スコットランド独立派の敗北


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 スコットランド独立否決が確実となり、英首相が「勝利宣言」をした。
『18日に行われた英国北部のスコットランドの独立を問う住民投票は独立に反対する票が過半数となり、独立否決が確実になった。BBCなど英主要メディアが19日未明(日本時間同日午後)、報じた。スコットランドの独立は回避され英国(連合王国)の一部として残留する見通しとなった。 キャメロン首相は19日、スコットランド独立の反対運動を担ってきた人々を祝福し、事実上の勝利宣言をした。独立賛成派の幹部は敗北を認める宣言をした。
 住民投票の登録有権者は約430万人。BBCによると32地区のうち最大都市グラスゴーなど29地区で開票を終えた時点で独立反対は173万7464票(55.4%)、賛成は139万8540票(44.6%)。
 投票率は多くの地区で80%を超えるなど異例の高さを示し、関心の大きさを裏づけた。
 世論調査では当初、反対派が賛成派を大きく上回っていたが、8月中旬から賛成派の支持が急伸し、大接戦となった。賛成派は市民ボランティアによる戸別訪問や集会など徹底した草の根の活動を展開した。
 しかし実際の投票では、独立に伴う経済への影響などの懸念から「反対」に票を投じる市民が多かったようだ。スコットランドに拠点を置く銀行大手が、独立した場合は本店登録をスコットランド外に移すと表明するなど、雇用への悪影響が懸念されたとみられる。18日に調査機関ユーガブが投票後の有権者約2600人に実施した調査でも、独立反対派が54%と優勢で、賛成派の46%を上回っていた。
 反対派は戸別訪問や大規模な集会を実施。終盤戦ではキャメロン英首相ら与野党党首、ブラウン前首相も相次ぎ現地入りし、「英国に残れば、権限移譲をより進める」と引き留めを訴えた。
 独立運動を率いるスコットランド行政府のサモンド首相は、独立後は英ポンドを使用し、欧州連合(EU)に加盟すると主張した。これに対して、英政府は独立すれば、英ポンドの使用は認めないとした。
 仮に独立賛成派が過半数を取得すれば、英ポンドが急落するなど金融市場や経済が混乱する恐れがあった。英国の国際的な地位低下は避けられないとの指摘もあった。(2014/9/19 日本経済新聞)』(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM1900W_Z10C14A9I00000/
 私も直前に予想を述べたが、やはりスコットランドは独立しなかった(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20140919/1411078584)。心情的には大英帝国を分裂させたかったので、ちょっと残念である。
 スコットランドの住民は、直前に英国政府による懐柔策を示され、英国メディアにより独立後の不利益を示唆され、ビビらされた。その結果、300年に一度の貴重な独立のチャンスを失った。独立のチャンスは何度も巡ってこない。今後は、英国政府がスコットランド独立の可否を問う住民投票を素直に認めることは、もうないだろう。
 スコットランド住民にもう少しの機智と勇気があれば、まず独立をして、しかるのち不利益が出たら元に戻るという選択肢があることに気づけたはずだ。
 独立のチャンスは少なく希少で、独立後に元に戻ることは容易い。この関係性に気づければ、ダメ元で独立した方が、民族の決断としては正しいということに気づけたはず。もう少しだったのに、そこまで行けなかったのはスコットランド人の失敗であり残念だ。
 これを日本に置き換えれば、アメリカから自立するチャンスがあれば必ずつかみ取ること、そして核を持つチャンスが少しでもあれば、そのチャンスを逃さないこと。
 チャンスは何度も訪れない。



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