事実関係のみ?


↑↑↑始めにクリックよろしくお願いします!
 北海道南幌町の住宅で起きた事件を伝えるテレビ朝日のニュース。
『1日未明、北海道南幌町の住宅で、親子とみられる女性2人の遺体が見つかりました。警察は、強盗殺人事件の可能性もあるとみて捜査しています。
 午前2時半ごろ、南幌町西町の住宅で、帰宅した20代の女性が70代の祖母と40代の母親とみられる遺体を見つけました。警察によりますと、遺体は1階と2階の寝室で見つかり、2人とも体から血を流した状態でした。また、部屋には荒らされた跡がありました。家族は4人暮らしで、事件当時、家には通報した女性の妹がいましたが、離れにいて無事でした。警察が到着した時、玄関の鍵は掛かっていましたが、裏の勝手口の鍵は掛かっていませんでした。警察は、強盗殺人事件の疑いもあるとみて捜査しています。(テレ朝news 10/01)』(http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000035739.html
 これは一体何が起きたのか?
 見事に事実関係のみしか伝えていない記事だ。凄惨な事件だが、この事件に興味を持ったのではない。事件の伝え方に興味を持ったのである。事件でお亡くなりになった方や被害者の方には本当に申し訳ないが、この事件とは無関係に、この事件の伝え方について論じたい。
 ニュースによれば「強盗殺人事件の疑いもあるとみて」と述べられている。
「疑いもある」ということは、そうではない可能性もあるということか?、だが「部屋には荒らされた跡があり」とされており「裏の勝手口の鍵は掛かっていませんでした」という表現は、強盗事件の疑いを強くしている。にも関わらず「疑いもある」という言い方は、強盗事件ではないという可能性をも示唆しており矛盾を感じさせる。
 強盗でなければ、自殺とか、家庭内暴力とか、そういうことになるが、そうなのか?
 そうは思えない。しかしニュースの伝え方は断定を避け、予断を持たせることを避けているのだ。ニュースの中に、強盗に関する情報と、現場近くにいた妹の様子や証言が全く無いことが、不可解さを増している。
 つまり明確になっている事実関係以外は、全く何も分からない記事で、これだけだと事件について判断のしようがなく、色々な憶測が醸し出されてしまう。
 暫く前から、こういう曖昧な伝え方をするニュースを良く見るようになった気がするが、何故、こんな伝え方になるのか。恐らくは、全ての事実が明確でないうちに予断を持たせるのは良くないとテレビ局が判断しているためだろう。
 まあ、ヘボ記者の主観で真実が歪められ、思い込みを報道されるよりは良いが、それで果たして報道の使命が果たされているのだろうか?
 取材現場にいれば、強盗が居たのか居ないのかくらいの情報は得られるような気がするが?
 結局、これが今の新聞、テレビメディアの限界と言うことなのだろう。
 更に詳しい情報はネットで・・・、ということ。ネット情報は玉石混合だが、新聞、テレビがこんなだから、その役割は益々大切になっているのだ。



<マスコミには頼れない!、クリック宜しくお願いします。 m(_ _)m>

人気ブログランキングへ



(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5593.html