後藤氏は情報機関に売られた?


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 英情報機関が各国記者のメールを傍受していたことが明らかになったという。
『イギリスの情報機関が欧米メディアの記者の電子メールを傍受していたとイギリスの新聞が報じ、テロに関する情報収集の強化を政府が訴えるなかで取材の秘密をどう守るのか議論を呼びそうです。
 これは、イギリスの新聞ガーディアンの電子版が19日、アメリカのCIA=中央情報局の元職員、エドワード・スノーデン容疑者から提供された内部文書を分析した内容として伝えたものです。
 それによりますと、イギリスの情報機関GCHQ=政府通信本部が、イギリスのBBCやアメリカのニューヨーク・タイムズ、フランスのル・モンドなどの記者の電子メールを傍受していたということです。2008年11月に情報機関が収集した大量の電子メールの一部で、中には記者が編集者と記事について相談したものもあったということです。
 記事は、記者を意図的に傍受対象にしたのか不明としていますが、GCHQは別の内部文書で特に国防関連の調査報道を行う記者についてテロリストやハッカーと比較して安全保障面に及ぼす危険性を分析しているとしています。この記事についてGCHQは「すべての活動は法律と政府の方針の中で行われている」と答えています。
 フランスで起きた一連のテロ事件を受け、イギリスのキャメロン首相は情報収集の強化を訴えていますが、メディア各社は記者の通信が傍受されることに反対しており、今後、取材の秘密をどう守るのか議論を呼びそうです。(1月20日 NHKNEWSWEB)』(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150120/k10014813271000.html
 GCHQと言えば、言わずと知れた世界的電子諜報網エシュロンのこと(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20131029/1383003197)。従って、情報は英国だけでなくNSAなど米情報機関にも当然共有されている。
 まあ、こんな事は今では当然なのだけど、あらためて駄目押し的に報道されるのは良い事だ。全世界の通信情報は、英米情報機関により完全に把握され、監視・分析されている。この不平等な現実について、多くの人が不満を持つべきである。
 欧米に限らず、日本の情報だって漏れまくりなのだから。


 今事件になっている、ISISに捕まったジャーナリストの後藤健二氏についても、恐らく英米の情報機関は監視していただろう。シリアやイラクで活動する日本人は限られているから、情報機関の興味を引かない筈は無いのだ。
 彼らは後藤氏に関し詳細に調査し、過去の報道でイスラム寄りの立場に立ち、左翼的な思想を持つ人物だということも、当然知っていたに違いない(http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5709.html)。
 それ故、英米情報機関は、傍受した情報を元に、後藤氏がISISの支配地域に入った事を、ISISの幹部にリークした可能性が強いと思う。
 ISIS自体、英米情報機関が育成した組織なのだ(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20150121/1421788283)。現在、イスラムを悪者に仕立てようと作戦中の英米情報機関にとって、現地の人の立場に立って、勝手に同情を集めるような情報を発信されては困るのである。
 そうした背景を考えると、後藤氏を救出することは、厳しいかも知れない。
 今回、後藤氏は、どうも自分だけは絶対に捕まらないという自信を持っていたようにも思われる(http://fesoku.net/archives/7766062.html)。後藤氏はきっと、自分ならイスラム国の立場に立ち、同情を集める報道が出来る・・・イスラム国の人にも、そこに利用価値を見出して貰えるという、自分なりの確信があったのではないか。
 だが、ISISは世界に同情されたいとは思っていない!
 英米情報機関が彼らに与えた役割は、世界にイスラムを憎ませることだからだ。
 厳しく言えば、ジャーナリストなら、もう少し正確に情勢を分析すべきだったのではないか。陰謀と謀略が渦巻く紛争地帯に於いて、お花畑的な単純な理念で行動するのは、余りにも危険なことだと言わざるを得ない。


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