橋下引退は本物か?
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大阪都構想の挫折により、橋下氏は大阪市長の任期満了後に政界引退することを表明した。
『地域政党「大阪維新の会」の橋下徹代表(大阪市長)は17日、「大阪都構想」を巡る住民投票で反対多数が確実となったのを受けて同市内で記者会見し、「重く受け止める。市民に受け入れられなかった。(都構想は)やはり間違っていたということになる」と敗北を認めた。
自身の進退については「市長任期まではやるが、その後は政治家はやらない」と述べ、今年12月の任期満了後は政界から引退する考えを改めて表明した。(2015/5/17 日本経済新聞)』(http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC17H2Z_X10C15A5000000/)
橋下は、かっこつけ過ぎ。
住民投票の運動中にした公約に従い、橋下氏は政界引退を表明した。
会見を少し見たが、権力に執着しない姿勢をアピールしていた。しかし、捻くれ者の私からすると、そこまで「権力に拘らないアピール」するところに、逆に権力に対する強い拘りを感じてしまうのだ。
そもそも、これで最後と思うならば、人間、後の事は考えず、もう少し本音の心情を吐露するものだ。
しかし、橋下の語り口はあくまでスマートで饒舌。こうなる結論も、ある程度、計算尽くであったかのようだ。
そう。恐らく計算尽くなのだ。
つまり、次への布石である。すっぱり身を引いて見せ、潔さをアピールすることで、橋下待望論が湧きあがるのを待つのである。
一旦引退を宣言しても、再登板の声に押されて登場するという形であれば復活が可能である。何年後か分からないが、恐らく、そういうシナリオがあるのだろう。
橋下の政治姿勢は、大衆扇動型である。大衆の支持が無ければ身を引く。しかし大衆の支持があると見れば?
恐らく、機会を見て橋下は復活するつもりだ。別の戦術とシナリオ、勢力を作り上げるつもりなのだ。私は会見を見てそう思った。奴はチャンスを待つ。
橋下の言葉は本物ではない。
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