パククネの戦略


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 アメリカからの不参加要請を蹴飛ばし、朴韓国大統領は、中国で行われる抗日記念行事へ参加して軍事パレードも参観すると決定したようだ。
『韓国大統領府は26日、北京で9月3日に開かれる「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」記念行事の軍事パレードを朴槿恵大統領が参観すると発表した。「中国との友好協力関係を考慮し、朝鮮半島の平和と統一に中国が寄与することも望んで」決めたと説明した。
 韓国は朴氏が行事に出席することを既に発表していたが、パレードを参観するかどうかは明らかにしていなかった。行事を中国の覇権拡大の動きと警戒する米国は朴氏の行事出席自体に難色を示していた。(2015.8.27 サンケイスポーツ)』(http://www.sanspo.com/geino/news/20150827/sot15082705000002-n1.html
 ついにパククネは中韓同盟の方向へ舵を切ったのか・・・?


 だが中国の国内状況も色々ゴタゴタして厳しく、先行きの見えないこの時期に何故だろうと、首を傾げる向きもあるのではないか。
 韓国が、どうしてアメリカに逆らう判断をしたのか、それはパククネの身になって考えてみると良く分かる。
 今回の判断直前まで、韓国は北朝鮮との余談を許さない対立に巻き込まれていた(http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015082502000260.html)。この北朝鮮との緊張が、中国の抗日記念行事パレード参観を決定する良い口実をパククネに与えたのだと思う。
 つまり北朝鮮の暴発を抑えるには中国による圧力が最も効果的であり、その事はアメリカも良く分かっている。
 だから韓国が、朝鮮半島の安定の為には中国の協力を取りつけ、北朝鮮に自制を促す必要があるのだと説明すれば、流石にオバマも駄目とは言いにくいだろう。
 そしてパククネは、もっと大きな野心を持って今回の記念行事への参加を決心した可能性がある。
 抗日行事で日本を叩くのが目的なのは当然として、更にもう一つ、朝鮮半島の統一を大胆に構想している気配があるのだ。パククネのテーマは、北朝鮮を孤立させ、崩壊させること。今回、大きな目的は反日では無くて、寧ろそっちなのだ。
 パククネは軍事パレードの観覧を決めた理由について、「中国が朝鮮半島の平和と統一に寄与することを望む」ため、としっかりマスコミに述べている(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150827/k10010205601000.html)。
 また先月行われた米韓安保会議では、アメリカも朝鮮半島の統一に向け、韓国に協力すると約束している(http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/56721)。
 そして丁度良い事に、北のカリアゲ君は、中国と仲が悪くなっている(http://blogos.com/article/130000/)。
 即ちパククネには今、朝鮮半島統一の大チャンス到来のように見えているのである。今回の記念行事にはプーチンも来る。パククネの目論み通り進むなら、韓国がロシア及び中国と関係を深めることで、北朝鮮を完全に孤立させられるのだ。


 パククネは結構本気で半島の統一を考えて居る。
 それ故、中国に接近するなと言うアメリカの忠告も、パククネの耳には全く入らない。目先の事で頭が一杯。あわよくば、自分の代で朝鮮半島統一を実現したいと思っていて、「来年にも南北統一するかも」と周囲に語っている程なのだ(http://news.livedoor.com/article/detail/10484648/)。
 だが、そんなパククネの考えは楽観的に過ぎると私は思う。
 中国とロシアが、北朝鮮を潰しても良いという判断をするためには、前提として、その前に韓国がアメリカから完全に決別して見せる必要がある。
 今のように蝙蝠外交を続ける韓国の姿勢では、中国とロシアから全く信用されないだろう。韓国が半島を統一した途端、統一韓国がアメリカの方向へ向いてしまったら、中国とロシアはアメリカ軍と国境で直接対峙することになってしまう。
 そんな風に韓国から裏切られることは、当然、中国もロシアも望まないのだ。
 だから、韓国がアメリカと完全に敵対して、中露陣営と一体化する姿勢でも見せない限り、韓国主導による朝鮮半島の劇的な統一は、中露から容認されないだろう。
 むしろアメリカ軍が去った後、中露の支援により北朝鮮主導で半島統一が実現される可能性の方が、よっぽど有り得ると思うのである。

 
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