仏、シリア空爆へ


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 仏首相がシリア空爆の方針を表明した。
『フランスのバルス首相は9日、CNNとのインタビューで、シリア難民の問題は「受け入れるだけでは解決できない」との姿勢を示し、近々シリア空爆を行う意向を示した。
 バルス首相は「現時点で故郷を追われたシリア人は数百万人に上る。レバノンやヨルダン、トルコの難民キャンプでは400万〜500万人のシリア人を受け入れている。私たちは400〜500万人のシリア人を受け入れる用意はない。だから問題はその根本から解決しなければならない」と述べた。
「シリアでは、政治的解決にたどり着かない限り、過激派組織[イラク・シリア・イスラム国(ISIS)]を根絶しない限り、アサド大統領を排除しない限り、問題の解決策を見つけることはできないだろう」
 フランスは今週に入り、シリア上空での偵察飛行を開始した。首相は15日の国会で同国の目標と空爆実施の予定について発表すると語った。
 首相はまた、シリア内戦の終結に向けて、フランスがロシアと対話を続けていることや、イランのロハニ大統領が「数週間のうちに」パリを訪問する予定であることも明らかにした。
 首相は「ロシアはアサド政権を支援しているが、一方で政治的解決を求めている。直接的または間接的にシリアに関与している当事者すべてとの対話なしに、いかなる政治的解決もあり得ない」「だからこの対話は政治的解決にたどり着くには欠かせない」との見解を示した。(2015.09.10 CNN)』(http://www.cnn.co.jp/world/35070297.html
 難民減らすのに爆撃するのか?


 本末転倒じゃないの?
 だって、シリア国内が混乱しているから難民が増えている訳で、問題の解決には、シリア国内を安定化させる必要がある。しかし爆撃でシリアを安定化させることなんて出来ない。更に混乱し、難民を増やすだけだろう。
 しかもフランスはISISとアサド政権の両方を破壊するとしている。両方攻撃してどうなる?、巨大な無秩序が広がるだけ。無茶苦茶だ。
 その一方でロシアはアサド政権を支援している。
『ロシア軍が、内戦の続くシリアでアサド政権軍を支援するため、戦闘に加わったことが分かった。事情に詳しいレバノンの関係筋3人が明らかにした。
 ロシア軍のシリア内戦への関与拡大は米国が懸念する事態。ただ、レバノンの関係筋によると、戦闘に参加しているロシア軍兵士は、今のところ少人数だという。
 複数の米当局者は、ロシアが最近シリアに戦車揚陸艦2隻や輸送機などを派遣し、少数の海軍歩兵部隊も派遣されたと述べた。ロシア側の意図は不明だという。
 しかし、米当局者の1人は、シリアのアサド大統領の拠点である港町ラタキア近郊で航空基地を整備しているのではないかとの見方を示した。この基地が出撃拠点となる可能性があり、米当局者もその可能性を否定しなかった。
 一方、ケリー米国務長官は、ロシアのラブロフ外相にロシア軍のシリアでの動きに関する報道について懸念を伝達。内戦の悪化につながると強い警戒感を示した。(2015年 09月 10日 ロイター)』(http://jp.reuters.com/article/2015/09/09/mideast-crisis-syria-idJPKCN0R92SA20150909
 アメリカはロシアを批判しているが、難民を減らしたいならシリアの政情を安定化させる必要があり、ロシアの方がまともだ。
 アメリカとイスラエルは、反アサド勢力を援助しアサド政権排除を試みたが、反アサド勢力には力が無く、結果としてISISの勢力拡大を招いてしまった。今、シリアではアサド政権、ISIS、反アサド勢力が三つ巴の戦いを繰り広げている。
 どの勢力も決定的な力を持っていない。大国の思惑が地域の不安定化を助長している。
 この混乱は、まだ続く。
 難民は減らないだろう。

 
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