アジア初、金星周回軌道へ


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 日本の宇宙開発に強烈なライバル心を持つ中国は、日本の金星探査機「あかつき」に大変注目しているらしい。
『中国は宇宙開発の分野において近年、目覚ましい成果を挙げている。2013年には嫦娥3号を打ち上げ、月面に探査車を送り込むことに成功。さらに有人宇宙飛行も成功させているほか、月面ステーションの建設も計画している。
 日本の宇宙開発技術も中国には決して劣っていない。小惑星探査機「はやぶさ」が約60億キロメートルの旅のすえに小惑星イトカワ」からサンプルを持ち帰り、無事地球に帰還したことは記憶に新しい。また、宇宙航空研究開発機構JAXA)は7日、金星周回軌道への金星探査機「あかつき」の投入に向け、姿勢制御用エンジン噴射を実施し、「所要の噴射時間が得られたことを確認した」、「探査機の状態は正常」と発表した。
 これに対し、中国メディアの駆動之家は8日、日本は「アジアで初の金星周回機所持国になることを目指している」と主張し、JAXAが月面軟着陸も目指す計画であることに対しても「相当自信があるようだ」などと報じた。
 記事は、中国航天科技集団の発表として、2015年11月26日までに中国のロケット打ち上げ成功率は97.7%に達し、世界最高であると紹介する一方、2001年に運用が始まった日本のH2Aロケットの打ち上げ成功率は中国に匹敵する水準であると紹介するなど、日本の宇宙開発技術に注目しつつ、ライバル心をのぞかせた。
 日本が金星探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入するのは、決して「アジアで初」という称号が欲しいためではない。だが、記事は「アジアで初を目指している」などと伝えていることから、むしろ中国が「アジア初」、「世界初」という称号にこだわっていることが見て取れるうえ、宇宙開発技術で確かな実力を持つ日本に対して強烈なライバル心を抱いていることが分かる。(2015-12-09 サーチナ)』(http://news.searchina.net/id/1596507?page=1
 あかつき、アジア初の金星探査機!


 ところが、サーチナの記事にあるように、何故か日本のメディアは「アジア初」に拘らない。日本の報道から、それらしい部分を抜粋すると、以下のようになっている。

読売新聞日本の探査機が、惑星の周回軌道に入るのは初めて
毎日新聞日本の探査機が地球以外の惑星周回軌道に初めて入り、観測を開始した
朝日新聞日本初の惑星探査が始まった
NHK日本の探査機が地球以外の惑星を回る軌道に入ったのは初めて
日本経済新聞日本の探査機が地球以外の惑星の周回軌道に入るのは初めて
産経新聞日本初の惑星探査が実現する

 何これ?


 5年前の失敗を乗り越えて成し遂げた貴重な成果なのに、どれ一つとして「アジア初の金星探査(!)」とは言わないのだ。酷くないか?
「日本初の惑星探査」という言い方になるのは、昨年、インドの惑星探査機が火星軌道に入っているので(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%AB%B6%E4%BA%89)、惑星探査としてはアジア初では無いから・・・という事情がある。
 日本としては、アジア初の惑星探査(火星探査)の栄冠をインドに奪われたのが物凄く悔しいから、今更、「金星探査」についてアジア初と誇っても空しい・・・、ということなのだろうか?、或いは、日本的控え目さの表れか?
 しかし、金星探査についてはアジア初なんだから、やっぱり日本は誇るべきではないのかね。
 それとも中国様に配慮して、日本メディアはアジア初と言わないのか?、その理由なら、有りそうだが・・・。
 もしかして日本の子供たちが誇りを持たないようにするため、敢えて「アジア初」とは言いたくないとか・・・、だとしたらクズだね。
 兎に角、日本の宇宙開発がアジアで独壇場であった時代は、既に終わっている。インド、中国の追い上げが凄い。宇宙開発でアジア初のタイトルを取るのは、もはや簡単では無いのだ。
 だったら、日本メディアは「アジア初の金星探査!」だと、堂々と誇るべきだろう。日本の子供達に希望を持たせるべきだ!
 何故言わないのか???




 
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