卍でいいじゃん！

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　日本政府が、卍の地図記号の変更を検討していることについて、多くの反対意見があることが伝えられた。
『日本の国土地理院（Geospatial Information Authority of Japan）が外国人向けの地図において寺院を示す「卍（Swastika）」の地図記号を別の記号に変更しようとする案が浮上するも、日本国内の世論の反対により変更案が障害に乗り上げていることが19日、BBCの報道で明らかとなった。
　日本の寺院では卍の記号が良く使用されているが、このスヴァスティカの記号はナチスドイツのシンボルとなるスヴァスティカと類似しており、外国人観光客の印象を悪くする恐れがあるとするのが、国土地理院の考え方となる。
　しかし、この案に対して、多くの日本人は、卍の記号は寺院のシンボルとしてナチスドイツ以前から使用されているものであり、今さら変更するというのは道理に合わないとし、反対論が巻き起こる形となっている。
　今のところ、国土地理院の計画が日本国内からの反対によって変更が迫られるものとなるかどうかは不明となるが、そもそもの問題として、スヴァスティカのシンボルは、ナチスドイツ誕生以前の西欧社会では、幸運のシンボルとして米軍の軍用機の機体のマークに使用されたり、コカコーラの広告宣伝ポスターにも使用されてきたものとなる。
　このスヴァスティカのシンボルが大きく変遷を迫られることとなったのは、第二次世界大戦後、ナチスドイツが多数のユダヤ人の虐殺を行っていた事実が明らかとなったことを受けてのものとなる。
　つまり、西欧社会にあっても、スヴァスティカのシンボルは昔から、忌避されていたものではなく、その意味に変更が迫られる状況となったのは、第二次世界大戦後になってのこととなる。
　こうした反対論が巻き起こっていることに対して、国土地理院の担当者はBBCの記事の中で「GSI's executive officer for national mapping, Takayuki Nakamura, acknowledged the controversy, but said some people wanted to go even further.（反対論が生じていることは認識しているが、その先に進んでいこうと考えている人も多く存在している）」と述べ、日本の世論が反対に終始しているわけではないとの見解を示している。（Business Newsline　2016/01/19）』（http://www.businessnewsline.com/news/201601191251490000.html）
　今更変えるのか？


　戦後７０年以上経っているのに、今更変えるのは明らかにおかしい。先日の「止まれ」標識の件といい（「止まれ」標識変えるな！）、今の日本の政府機関の動きは奇妙で、極めて異常だ。真っ当な判断力を持った人が、役人の中に少なくなって来ているのだ。
　これは、日本にとって極めて大きな問題である。政府高官は心の病気に侵されている。
　だってさ、考えてみてよ。今になって変えるというのが、世界の人にどういう印象を与えるか。その理由を世界に説明しないなら、戦後７０年の日本の歩みがおかしかった、間違っていたという印象すら与え兼ねないのである。
　つまり戦後７０年間、日本はナチスを礼賛してきたが、それを反省して今変える・・・、そういう印象を世界の人に与えてしまう。日韓慰安婦合意を、日本が韓国に全面謝罪したと受け取られたように、日本人の意図とは別に、曲がった印象で受け止められてしまう。
　それで良いのか？、本当に日本人は７０年間、ナチスを礼賛してきたの？
　違うでしょう。


　卍のマークは、ナチスと関係ないと日本人は知っているから、それを使って来たのでしょう。だったら、まずそれについて説明すべきなんだ（「卍」変更案に海外から意外な反応？「学び、理解しようとすべき」）。そもそもナチスのマークは逆卍であり、卍とは向きが逆だ！
　だから、卍マーク変更に反対意見が多いのは、全く健全なことだと思う。今になって変更しようとする動きが奇怪すぎるのだ。
　私は、卍変更運動の裏には、旭日旗に反対している特定民族の影響もあるように思う（旭日旗と朝日新聞）。あれも最近になって唐突に出てきた運動だ。日本国内のシンパを通じて、日本で卍を止めさせ、その動きを旭日旗反対に結び付けようとする策謀が働いているのではないか？
　様々な悪影響が考えられるので、この件は慎重に考えた方がいい。今卍マークを持ちだすのは、ドイツとの関係だって悪くするだろう。もし私がドイツ人だったら、絶対にドイツに対する嫌がらせだと思うだろう。だって、７０年間そのままだったものを、寝た子を起こすように今変えるのだ。だったらそれは、７０年前の出来事と関係しているのではなくて、今の国際情勢と関係していると敏感なドイツ人は直感的に思う筈だ。つまり、難民問題に苦しむドイツへの当てつけと感じる。そんな陰険なことをする日本人を、大っ嫌いになるのは間違いない。
　だから、卍マークを変えようとする日本政府の役人は頭がおかしい、異常だと思うのである。偏った見方しかできない精神の病気としか思えないのである。

　
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