英EU離脱は、ブックメーカー効果か?
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英国の賭博業者ブックメーカーは、イギリスの国民投票結果の予測を、投票の締め切りと共に「残留」優勢から「離脱」優勢へと変更していたそうだ。
『英大手ブックメーカー(政府公認の賭元業者)各社は24日、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票結果の予想を、相次いで「残留」優勢から「離脱」優勢に変更した。
投票は23日午後10時(日本時間24日午前6時)に締め切られ、即日開票がスタート。開票速報では離脱派の優勢が伝えられている。
開票前には多くのブックメーカーが90%の確率で「残留」と予想していたが、開票が始まると大手各社が一気に「離脱」有利に転向。オンライン専業のベットフェア(Betfair)は離脱の可能性を60%超とし、賭け率(オッズ)を8対13に設定した。また、大手ラドブロークス(Ladbrokes)も賭け率4対7、離脱の確率63%へと変更した。(6月24日 AFP)』(http://www.afpbb.com/articles/-/3091588)
ブックメーカーは結果の逆転を知っていたのか?
今回のイギリスの国民投票で、ブックメーカーによる結果予想の報道は、イギリス人の投票行動に大きく影響したように感じる。
当初、世論調査の結果、離脱派優位と伝えられたイギリスの国民投票結果は、突然に起きた残留派のコックス議員暗殺事件により、コックス議員への同情が集まり、離脱派優位から残留派優位に転じた。そして、ブックメーカーのオッズ分析から、残留派優勢になったと大きく報じられたのだ(「EU残留」が8割以上、英ブックメーカー)。
更に、このブックメーカーのオッズが米国の株価にも影響したと報じられ(米国株:S&P500種が反発、過去4カ月で最長の連続安から脱却)、市場関係者や評論家は、次々にイギリスのEU残留見込みについて語った。
こうしたブックメーカーの予想に関するニュースは、報道各社によって報じられていたから、多分、イギリス本土でも大きく報じられていたと思う。だとしたら、今から考えると、イギリス人のコックス議員への同情も、ブックメーカーのオッズで直ぐに吹っ飛んでいたように思のだ。
元々、EU離脱を求めていたのは、移民による失業の増加や経済的格差の拡大に不満を持っていた階層の人達だ。その人達が、賭けごとや株価の話を聞いて、刺激されない筈はない。
EU残留でアメリカ人が株で儲けたなんて話を聞けば、邪魔したくなるのが英国人ならずとも人情である。心理学では、他人に儲かった話はするなと言われているくらいだ(他人に儲け話はするな!心理学のゼロサムゲームから分かること)。
他にも、90%の確率で残留が予想されているなどと、もはや残留確実みたいな話を聞けば、負けている方を助けたくなるアンダードッグ効果や、少数派を応援したくなるマイノリティ効果などの心理が働く。
つまり、グローバル・マスコミのブックメーカー予測報道によって、今回、英国人の投票行動が大きく影響を受けたように思うのだ。
私は、コックス議員の暗殺に残留目的の謀略的なものを感じた(コックス議員謀殺事件)。しかし後の報道は、その効果を結果的に打ち消している。それは計算ミスか?、それとも最初から、そういう計算だったのか?、或いは残留派と離脱派の暗闘の結果なのだろうか?、私には良くわからない。
アメリカのトランプが、イギリスのEU離脱を見越したかのようなタイミングで、都合良くイギリスに居るのも気になった(トランプの素晴らしい認識)。
米大統領候補がTPP反対にまわった頃から感じているのだが、どうも、世界の流れが大きく変わっている。それが新しいタイプの計略である可能性も、皆無とは言えないが、、、。今のところ、良い傾向である。それらと反対の日本政府の動き、何とかならんのか!
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