プーチン−ドゥテルテ会談の衝撃


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 プーチン大統領ドゥテルテ大統領が会談した。米をけん制したと見られる。
『ロシアのプーチン大統領は、南米ペルーで開かれているAPEC=アジア太平洋経済協力会議のサミットにあわせてアメリカ批判を繰り返すフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、アメリカをけん制する思惑があると受け止められています。
 ロシアのプーチン大統領は、19日、訪問先のペルーの首都リマで、アメリカへの批判を繰り返すフィリピンのドゥテルテ大統領と会談しました。
 ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は会談で、ドゥテルテ氏の大統領就任に改めて祝意を伝えるとともに、「両国関係の全般的な発展について話し合うことができてうれしい」と述べました。
 これに対して、ドゥテルテ大統領は「指導力のあるプーチン氏と知り合いになることを待ち望んでいた」と述べるとともに、「欧米は、偽善について語りながら小さな国々を脅かしている」として、みずからの麻薬撲滅策を行き過ぎだと指摘する欧米を批判したということです。
 ドゥテルテ大統領は、これまでロシアや中国との関係強化を主張し、プーチン大統領と「友達になりたい」と述べて、APECのサミットでの首脳会談を強く求めていました。ロシアには、これに応えることで、アジア太平洋地域でロシアの友好国を増やして、アメリカをけん制する思惑があると受け止められています。(11月20日 NHKNEWSWEB)』(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161120/k10010775791000.html
 かつて、これ程までにロシアとフィリピンの首脳が親しげに話しあったことが有るだろうか?


 アメリカの影響力が音を立てて崩れている。
 ドゥテルテは一方で習近平とも会談し、取引を持ちかけている(習近平氏とドゥテルテ氏の会談 南シナ海問題の関係改善をアピールか)。急速に中露との関係を深めているのだ(ドゥテルテ氏、中ロ主導の新世界秩序「真っ先に加わる」)。
 プーチンにとって、またとないチャンスが訪れている。
 ロシアはウクライナの問題でアメリカから圧力を受けているが、もしロシアがフィリピンを完全に取り込めれば、ロシアはウクライナ問題解決の為、アメリカに対してフィリピンという交渉カードを持つ事が出来るのだ。
 また、中国もフィリピンを抑えれば南シナ海の問題を有耶無耶に出来る。その点でロシアと中国の足並みはピタリと揃うのである(習主席、ロシアのプーチン大統領と会見)。
 こうした状況で日本はロシアと領土問題を話し合う訳だが、進展は難しいのではないか。


 というのも、この揺れるフィリピンを軸に中露から日本を見れば、日本は中露に対する潜在的な競合国になるからだ。その一方でロシアの周辺状況は、トランプの登場で劇的に改善される見込みがある。そしてフィリピンの問題に関し、日本は対米関係もあってロシアに簡単に譲歩できない。だとすれば、ロシアが潜在的な競争者である日本に対して、大きな見返りも無く領土問題で自発的に譲歩をするのも考えにくいのだ。
 その一方、アメリカから日本に対する要求は強くなると考えられる。アメリカは何もしなければフィリピンを失う。フィリピンや南シナ海アメリカが影響力を持ち続けようと思うなら、日本の影響力を強化して使うのがベターだ。
 しかし、今の日本はアメリカから見て頼りなさ過ぎる。軍事力が貧弱だからだ。アメリカは、もっと日本の軍事力を強化させないといけない筈だ。フィリピンや南シナ海に対し睨みを利かせる為、地域バランサーとして日本の地域覇権力を高めないといけないのである(ドゥテルテは反米で親日、親中?)。
 もし日本がアメリカの期待に応えて軍事力を強化しなければ、アメリカは日本を「使えない奴」として切り捨てるだろう。そうなったら、核の無い日本は中露側に付かなければならない事になる。
 それが嫌ならば、日本は是が非でも軍事力を強化しなければならないのだ。



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