ホログラフィック宇宙論は正しい

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　先月の話だが、京都大学でなされた「ホログラフィ原理を用いたエンタングルメント・エントロピー公式の発見と展開」という研究に対して、仁科記念賞が与えられたというニュースが報じられた（「量子もつれ」を公式で説明、京都大学の高柳教授に仁科記念賞）。
　このことから私は、今の日本の物理学会が、「ホログラフィ原理」を正しいものとして認めているという事実に触れ、少なからず驚いたのである。
　もっとも、私は現在の物理学について全然明るい訳ではないから、正確な認識ではないかも知れないが、個人的に驚くような事だと思ったのだ。
　何故なら、ホログラフィック宇宙論は、我々の持つ直感的な宇宙像を粉々に打ち砕くものだからだ（ホログラフィック宇宙）。
　京都大学の研究者は、ホログラフィック宇宙論から導かれる原理を利用して、量子もつれ（エンタングルメント）現象を数学的に説明したという。
　量子もつれは、確かに普通の理論では容易に説明できない現象だ（量子もつれが相対論を脅かす）。無限遠に離れた状態の二つの粒子が、何の媒介もなく同期した振舞いを示す。殆ど超常現象に近い現象である。
　けれども、ホログラフィック宇宙論を受け入れれば、その現象が矛盾なく説明できるのだろう。
　多くの人は、この宇宙を、空間と物質とエネルギーから出来た存在だと思っている。それは直感的理解に反しない。けれどもホログラフィック宇宙論によれば、導かれる真実は異なる。
　その世界観によれば、空間と物質とエネルギーは、ホログラムに投射された影の様に考えるべきで、むしろ実体は情報空間に存在していると見るべきなのだ（宇宙は壮大なコンピュータ？最先端物理学が迫る人間と宇宙の真実とは）。
　そこで私は、宇宙は単なる無秩序な粒子の偶然的な集まりに過ぎず、神も魂も存在しないとうそぶくニヒリスト達の誤りに気が付くのである。
　人間は宇宙の本当の姿を、殆ど何も知らないのだ。


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