ロシアが対衛星兵器実験
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ロシアが対衛星兵器の実験を行ったらしい。米軍は危機感を強めている。
『ロシアの宇宙展開に詳しい米国の関係者は２２日までに、ロシアが最近、対衛星兵器と思われる兵器の実験を行ったとの見方を明らかにした。米国が軍事面でも商用面でも衛星への依存を強める中、米軍関係者はロシアが対衛星兵器の開発を着々と進めていることに危機感を募らせる。
この関係者によると、米国はこの兵器を追跡したが、残骸の発生は確認されなかった。これは目標が破壊されなかったことをうかがわせると分析している。
今回の実験は、トランプ次期大統領の就任を翌月に控えてロシアが宇宙での軍事力を見せつけることを狙った挑発行為だった可能性もある。ロシアは過去にも対衛星ミサイルなどの兵器のデモを行っていた。
米当局者によれば、ロシアは米国の衛星に忍び寄って衛星を破壊または無能力化するカミカゼ衛星「コスモス２４９９」も配備していると思われる。
米国の宇宙作戦を担う戦略軍は、ミサイル打ち上げに関する具体的な情報についてはコメントしないとしながらも、各国が進める宇宙の軍拡を懸念していると述べ、「特に中国とロシアは対衛星能力の開発や配備を行っている」と指摘した。
対衛星兵器については中国も同じような実験を行い、２００７年には古くなった気象衛星を破壊した。
米国も２００８年、宇宙空間にある衛星をミサイルで破壊。米当局者はこの衛星が軌道から外れて危険が生じたと説明していた。（2016.12.22 ＣＮＮ）』（http://www.cnn.co.jp/world/35094142.html）
宇宙を支配する者が地球を支配する。
予想される超大国同士の戦争では、まず最初に宇宙で戦闘が起きる。奇襲攻撃によって衛星が無力化されれば、攻撃された国は目（偵察衛星）と耳（通信衛星）を失い、反撃力を失う。
ＧＰＳ衛星のサポートが無ければ、最新鋭のミサイルも目標まで到達しない。遥か空の上で「制宙権」を確保した者が戦場の覇者となるのだ。
こうなると、どのように宇宙を支配するか、宇宙の軍事支配能力が国家の戦闘能力を決定するようになる。
アメリカは遠からず月面に宇宙基地を持つだろう。１９６０年代には、既に月面の軍事利用が検討されていた（月に米軍基地の極秘計画、核実験の構想も １９６０年代の文書公開）。
もしアメリカが月面基地を作らなければ、多分、中国が作るだろう。
宇宙に於ける優位の為には、月の軍事的支配が極めて重要だ。月の地下に予備の軍事衛星を大量にストックしておけば、地球の衛星軌道で破壊された軍事衛星を直ちに補完できるし、更に月から敵の衛星を攻撃できる。即ち、月を支配した者が地球での戦闘に勝利するのだ。
そうなると月の支配の為に、月面で戦う為の様々な兵器が開発されて配備されることとなる。恐らく、その多くはＡＩを使った無人兵器だ。
大量の人間が月まで行って戦う必要は無いが、そういう状態の大規模戦争が始まれば、地球上の大半はミサイルで破壊されることが予測される。ロシアや中国、欧米の富裕層がやってるみたいに、巨大な地下シェルターの建設も、予め必要になるという訳だ。
自国の意志を他国に押し付ける為には、そうした弛まぬ努力が必要であり、アメリカ、中国、ロシアはそれぞれ膨大な努力を続けている。
一方で、我が国には宇宙を支配するための準備どころか、核戦争への備えすら、まるで見られない。果たして、それで良いのか？
人類が宇宙に出る時代になっても、軍事的な争いは終わりそうに無いが。。。
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