トランプ、核戦力増強宣言
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トランプが「各国の先頭に」立って核戦力増強する事を表明した。
『トランプ米大統領は23日、米国の核戦力増強に積極的な姿勢を示した。ロイター通信のインタビューで「どの国も核を持たないのが理想だが、核保有国があるなら我々は先頭にいたい」と表明。北朝鮮が進める核・ミサイル開発などの脅威の解決策については「(中国が)望めば簡単にできる」と指摘し、北朝鮮に圧力をかけるよう中国に促した。
トランプ氏の発言はオバマ前大統領ら冷戦終結後の歴代米政権が努力してきた核軍縮からの政策転換の兆しとみられる。
トランプ氏は米国の核戦力が「後退してきた」と不満を示したうえで、「友好国であっても後れをとることはない」と強調した。トランプ氏は昨年12月に「世界が核について分別をわきまえるまで、米国は核戦力を大幅に強化、拡大しなければならない」とツイッターに投稿した。1月、大統領就任直前には、対ロシア経済制裁解除と引き換えの米ロ核軍縮合意に言及したが、改めて核増強に意欲を示した形だ。
「核兵器なき世界」を目指したオバマ前政権は2010年にロシアとの間で、戦略核弾頭の配備上限を1550発と、両国の核軍縮で最低水準に設定した新戦略兵器削減条約(新START)に署名した。しかしトランプ氏は同条約を「イランとの(核)合意と同じく一方的な取引。我々はいい取引の交渉を始める」と、見直し作業に着手する考えを示した。
ロシアが地上発射型の巡航ミサイル「SSC8」を新たに実戦配備したと報じられたことには、プーチン大統領と会談する機会があれば問題提起するとした。現時点で会談予定は入っていない。
地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)を念頭に、日本などにミサイル防衛システムの配備計画を加速させることにも言及した。安倍晋三首相とフロリダ滞在中の11日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに対し「非常に怒っている。日本にとって非常に不公正だ」と強調。中国は北朝鮮の脅威を容易に解決できるとし、中国に対処を促した。
中国の南シナ海の海洋進出は「巨大な軍事複合施設を南シナ海に建設した」と指摘。「許されるべきではない」と引き続き強い姿勢で臨む考えを示した。ただ、具体策については明らかにしなかった。また中国は「為替操作のグランドチャンピオンだ」と警告した。
大統領選挙戦中に言及した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との直接会談の可能性について「決してノーとは言わないが、遅すぎるかもしれない」との見方を示した。「オバマ前政権で対処しておくべきだった」とも語った。(2017/2/24 日本経済新聞)』(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H2R_U7A220C1MM0000/)
中国もロシアも核戦力を増強している。
アメリカが核を増強するのも当たり前だ。世界は、核軍縮に向かっていない。
核は現代においても極めて有効な兵器であり、戦争抑止力だ。
もしも核戦力が無ければ、ずっと前にロシアとアメリカは戦争になっていただろう。その戦争の発生を止めて来たのが、米露両国の持つ核なのだ。
そして今、極東では中国と北朝鮮が核戦力の増強に躍起になっている。
ところが、それに相対する日本は、全く核に無関心である。
これは極めて危険な状況だ。
核武装国と非核武装国が対立した場合、戦争発生の危険性は逆に高まる。
ベトナム戦争やフォークランド紛争、湾岸戦争やイラク戦争などは、そうした非対称な対立関係が戦争発生の背景にあった。
例えば中国が日本への不満を高めた場合、日本が核武装しなければ、いずれ日中全面戦争が勃発する可能性は極めて高い。
日本は日米安保で米国の核の傘に守られているから安心という人がいる。しかし、そんなものは安心にはならない。そもそも核の傘が、核武装国からの攻撃を抑止するかどうか、効果は懐疑的だ。
例えば、中国が日本を攻撃した場合、アメリカはどのくらい本気で日本を守るか?
中国は核武装国である。その中国と本気でアメリカが戦えば、米中核戦争になる可能性があり危険だ。その様に判断するから、決してアメリカは本気では中国と戦わないだろう。日米安保があっても、米中の本気対立は回避される。そうなると結果的には、日米安保があっても、日本だけが中国の攻撃で破壊される事になるのだ。
その悲劇を避けるためには、日本に強烈な核戦力が無ければならない。
日本もトランプと共に、核武装の先頭に立つべきだ。我が国の平和を守るために!
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