金正恩の亡命は無理


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 中国当局が、金正恩に対し「亡命」をするよう説得している可能性があるとの報道。
北朝鮮が新たな核実験に踏み切るかどうか注目を集める中、中国当局が、金正恩朝鮮労働党委員長に亡命するよう説得しているとの可能性が伝えられている。
 韓国紙「朝鮮日報」(10日付)は、現在韓国国内の情報誌の内容を引用し、「4月末までに、中国当局金正恩委員長の亡命を説得する。説得が失敗に終われば、米国は先制攻撃を加える」と報じた。
中国当局、過去にもカンボジア国王を亡命 ポルポト政権誕生前
 在米中国問題専門家の石涛氏も、中国語ラジオ局「希望の声」の評論番組で同様の見解を述べた。
 「金氏に対して圧力をかけ、自ら政権を離れて亡命するよう説得している可能性が高い。中国当局は過去、故ノロドム・シハヌークカンボジア国王を保護したことがある。金氏に対しても、例えば、マレーシアなど他の国に亡命させ、その後の面倒をすべてみるのは十分考えられる」と述べた。
 石氏は、金正恩氏が他の国に亡命となれば、北朝鮮の金政権が崩壊し、韓国と統一していくとの見通しを示した。
 いっぽう、金正恩氏は30歳前に最高指導者の立場につき、周辺幹部の粛清などで独裁体制を強めている。韓国の情報機関『国家安保戦略研究院』によると、2011〜2015年までに金正恩政権は、100人以上の朝鮮労働党幹部を処刑している。金正恩氏が、亡命によりその地位を安易に放棄するかどうかは不明。(2017年4月17日 livedoor)』(http://news.livedoor.com/article/detail/12947399/
 亡命は無い。


 このオプションが試みられる可能性は、数日前、当ブログで論じた(北朝鮮は暴発するか?)。しかし、それを押し進めれば、待っているのは破局だ。
 金正恩にとって、亡命するのは死ぬのも同じ。一旦権力を失えば、金正恩を守るものは何も無い。そして北朝鮮の外には、金一族を恨んでいる脱北者の集団がある。
 仮に中国が命の保証をしたとしても、北朝鮮を出た途端、金正恩は、こそこそ逃げ隠れしなければならなくなる。
 金一族に家族を殺された者が沢山いる。収容所に入れられたとか直接粛清されたケースだけでなく、内政を顧みない金一族のせいで家族が餓死したとか、直接間接的に恨みを持つ者を集めれば、数えられないくらいの人数になるだろう。
 その恨みが、北朝鮮を出た途端、金正恩を襲うのだ。暗殺。毒殺、刺殺、狙撃、爆殺、何でもありだ。
 朝鮮人の特徴は「恨」。それを良く知るだろう正恩が、亡命なんて自殺的な決断をするのは想像できない。
 もし正恩がそこまで要求されれば、自暴自棄になり北の先制攻撃がある。と前も書いた。



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