「いずも」の任務は対潜警戒


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 自衛隊が米艦防護を初実施したことが伝えられた。米補給艦と護衛艦「いずも」が房総半島で合流した。
『安全保障関連法に基づき、海上自衛隊護衛艦「いずも」(1万9500トン)が1日午後、千葉・房総半島沖で米海軍補給艦と合流し、昨年3月の同法施行後初めて、米艦防護の任務を実施した。日米政府関係者が明らかにした。米軍の要請を受け、稲田朋美防衛相が命じていた。
 北朝鮮情勢が緊迫する中、自衛隊米原子力空母「カール・ビンソン」の共同訓練に続き、新任務の実施で強固な日米同盟を顕示し、北朝鮮をけん制する狙いがある。
 いずもは1日午前10時に横須賀基地(神奈川県)を出港。房総半島沖から四国沖の太平洋まで共同訓練しながら補給艦を防護した後、南下してシンガポールに向かう。補給艦は日本海などに向かい、北朝鮮弾道ミサイルを警戒監視中の米イージス艦やカール・ビンソンと行動する艦隊への燃料補給などを行うとみられる。
 在日米海軍関係者によると、海自に防護されたのは、海上輸送軍に所属する補給艦「リチャード・E・バード」(全長約210メートル、乗員約130人)。
 米艦防護は自衛隊法に新設された「米軍等の武器等防護」に基づくもので、安保法施行で可能になった。集団的自衛権が発動されない平時でも必要最小限の武器の使用が認められ、日本の防衛のために活動する米軍などの艦船や航空機を防護できる。戦闘が行われている現場では行わない。
 北朝鮮弾道ミサイル発射を警戒中の米イージス艦や放置すれば日本に対する直接の武力攻撃に至る恐れのある重要事態での後方支援、日米共同訓練などへの適用が想定される。
 いずもは海自最大級のヘリコプター搭載型護衛艦で、最大14機のヘリを搭載できるが攻撃能力は高くない。今回の任務は日米同盟をアピールするための形式的なものだったとみられる。いずもは米艦防護終了後、シンガポールで開催される国際観艦式に参加する。
 防衛省は米艦防護実施について、「部隊の運用に関わる事項であり、答えられない」としている。(2017/05/01 時事通信)』(http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050100120&g=prk
 敵潜水艦を警戒。


 それが「いずも」の任務である。
 にも関わらず、どうも各マスコミの論調を見ると偏向した解説が目立つ。
 上の記事でも「今回の任務は日米同盟をアピールするための形式的なもの」として、実質的な意味は無いとしている。
 確かに、今回の米艦防護は安倍政権の意図する日米同盟軍事一体化の実績作りを目指した政治的側面が無いとは言えないが、「いずも」が居る意味は、それだけでは無いのだ。
 マスコミは故意なのか無知なのか、「いずも」が存在する本当の目的を解説していない。「いずも」は空母のように見えるが、米空母「カールビンソン」のような攻撃型空母では無い。
「いずも」は、我が国のシーレーンを、敵潜水艦の脅威から守ることを目的として作られた、対潜哨戒専門の護衛艦である。いわゆるハンター・キラーの旗艦。「いずも」の艦首には強力なソナーが備え付けられ、接近する潜水艦の監視が出来る。そして搭載されたヘリコプターが、探知された敵潜水艦を制圧するのだ。
 従って、今回の米艦防護の意図が、敵潜水艦からの防御にある事は明らかだ。


 そして脅威となるのは、北朝鮮の潜水艦だけではない。
 現在、朝鮮半島で緊張が高まり、極東には世界中の潜水艦が集まっている。
 先日は、韓国軍哨戒機がロシア海軍の潜水艦を追跡して浮上させるという事件も有った(ロシア潜水艦、韓国軍哨戒機に78時間追跡され異例の「降伏」)。
 それくらい各国の緊張が高まっているのである。
 2010年には、北朝鮮の潜水艦が韓国の哨戒艦を撃沈するという事件があったが(天安沈没事件)、現在の様に緊迫した状況では、太平洋側の海でさえ北朝鮮の脅威から完全に安全だとは言いきれない。北朝鮮は、監視の目を掻い潜らせて、特殊工作用の小型潜水艦を多数運用しているからだ。
 また、想定外を想定すれば、北朝鮮だけでなく、米朝衝突を目論む第三国が、北朝鮮を装って単独航行する米艦を撃沈する謀略を企図する可能性さえ、現在の複雑な国際情勢下では有り得るのである。
 よって、どの海域であれ対潜警戒は厳重にされなければならない。
 その為の米艦防護なのだ。






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