金正恩は賭けに勝った

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　韓国大統領選でムン氏が勝利宣言。９年ぶりに、革新政権が韓国に誕生した。
『９日、投票が行われた韓国大統領選挙で、公共放送ＫＢＳは革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン（文在寅）氏の当選が確実となったと伝え、ムン氏は支持者を前に、「偉大な国民の偉大な勝利だ。国民全員の大統領になる」と勝利宣言を行いました。
　９日、投票が行われた韓国の大統領選挙は現在も開票作業が進められていて、選挙管理委員会によりますと午前０時５０分現在の開票率は５４．２４％で、得票率は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン氏が３９．６％、保守系の旧与党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ（洪準杓）氏が２６．１９％、中道系の「国民の党」のアン・チョルス（安哲秀）氏が２１．３３％などとなっています。
　ＫＢＳは、出口調査の結果や開票状況などに基づいて９日午後１０時半ごろ、「ムン氏の当選が確実になった」と伝えました。
　これを受けてムン氏は、パク・クネ（朴槿恵）前大統領の弾劾を求める抗議集会が開かれたソウル中心部の広場で支持者を前に演説し、「偉大な国民の偉大な勝利だ。国民全員の大統領になる。私を支持しなかった人のためにも働くみんなの大統領になる」と勝利宣言を行いました。
　そのうえで、「こん身の力を込めて新しい韓国を必ずつくる」と述べ、パク前大統領の罷免で混乱している国政の立て直しに力を入れることを強調しました。
　ムン氏は６４歳。前の党代表で、北朝鮮に融和的だったノ・ムヒョン（盧武鉉）政権では最側近の秘書室長を務めました。
　選挙戦でムン氏は罷免されたパク前大統領を厳しく批判し、政権交代が必要だと訴えて支持を広げ、９年ぶりに革新政権が誕生する見通しとなりました。（5月10日　NHKNEWSWEB）』（http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170510/k10010975781000.html）
　これで北朝鮮は生き延びた。


　南に、北朝鮮に融和的なムン・ジェインの政権が出来たからだ。
　正直、私はこうなる前に、トランプが北朝鮮を限定的空爆すると思っていた（戦時中よりも日本人の命を軽視する平和主義）。ムン・ジェインの政権が出来てしまってからでは、韓国が非協力的になり、北朝鮮攻撃がし難くなるからだ。
　金正恩は、賭けに勝ったと思っているだろう。
　トランプは負けだ。こうなると韓国、中国、北朝鮮がスクラムを組み、アメリカを牽制できるようになる。
　中国は、ムン・ジェインの勝利を予測して、明らかに時間稼ぎをしていた。最早、アメリカも譲歩せざるを得ないだろう。ムン・ジェインが、北朝鮮への制裁や武力行使を妨害するからだ。そうなると北朝鮮からの核兵器除去は、恐らく不可能だ。
　多分、今後の半島情勢を予測すると、北朝鮮の核武装は認めるが、大陸間弾道弾ＩＣＢＭと潜水艦発射弾道弾ＳＬＢＭの保有は認めない。これを北朝鮮に約束させる。その程度のところで落ち着くのではないだろうか？
　結局、我が国に対する北の核の脅威は永遠に続くのだ。拉致問題も解決しない。或いは、それがアメリカにとって都合が良いと、トランプも判断したのかも知れない。
　まだ半島危機が終わった訳ではないが、しかし勝負の先は見えたようなものである。思うに韓国を入れ、日米韓三軍の協力体制で圧力を掛けたから失敗したのだ。また、あの法則の正しさが証明された（ソニー、サムスンとの合弁解消検討）。
　朝鮮半島の勢力を仲間にすると、絶対に戦いに勝てないのである。

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