韓国型思考の不可解
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アメリカからの技術移転をアテにした韓国の新型戦闘機開発事業。これに関し、技術移転をアメリカが拒否したことにつき、韓国では「屈辱」とする論調が主流だ。
『訪米中の韓民求（ハン・ミング）国防長官が米国に韓国型戦闘機（ＫＦ−Ｘ）事業関連の核心技術移転を改めて要請して拒否されたのは、予告された屈辱だった。昨年、軍当局が次期戦闘機（Ｆ−Ｘ）に米ロッキードマーチンのＦ３５を選定する当時から、米国側は核心技術の移転が不可能であることを明確にしていたし、国防部が８月にカーター米国防長官に協力を要請する書信を送っても韓長官が出国する日まで返信がなかった。そして今回が３度目、それも公開的に技術移転を要求したが、はっきりと拒否の意思を面前で聞いた。
実際、大統領の訪米に国防長官が随行する時から、こうした懸念はあった。来月初めにソウルで開かれる韓米定例安保協議（ＳＣＭ）で両国の国防長官が会うにもかかわらず、急いで国防相会談を行ったのは、大統領を背にして会えば４大核心技術の一つでも移転が約束されるかもしれず、そうなれば大統領の訪米成果として前に出せるという単純な発想だったという印象を抱くしかない。したがって、米国が今までどの同盟国にも国家戦略技術を譲ったことがないという事実を知りながらも、国内の批判世論ばかり意識して新しい戦略もなく移転の要請ばかり繰り返す「見せるための軍事外交」という批判を免れがたい。
４大核心技術は２０２５年を目標に推進されている韓国型戦闘機（ＫＦ−Ｘ）事業の完成のために欠かせない技術だ。軍当局はこの技術を自主開発または欧州の国からの移転を推進中というが、実現の可能性は不透明だ。先進国の投資の半分にもならない１８兆ウォン（約２兆円）の予算と１０余年という期間でＫＦ−Ｘ事業を完成させるのは最初から無理だという指摘がよりいっそう説得力を持つ理由だ。さらに遅れる前に現実的な代案を準備する必要がある。現在のＦ−Ｘ３次事業は当初確保しようとしていた６０機のうち４０機だ。残り２０機を確保する４次事業の時には、確実に核心技術を移転し資本投資も可能な協力パートナーを探すのが急務だ。むだな弁解ばかり並べる時間はない。（2015年10月17日 中央日報日本語版）』（http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000007-cnippou-kr）
韓国人の思考は不可解だ。
アメリカは、これまで韓国の言う「核心技術」を同盟国に技術移転した事は無い。そのことは、韓国人も良く知っている。引用した中央日報の記事に「米国が今までどの同盟国にも国家戦略技術を譲ったことがないという事実を知りながらも」と、ちゃんと書いてある。
にも関わらず、アメリカが革新技術を韓国に移転しない事は、韓国人にとって「屈辱だった」のだ。
一体全体、どうしたらそういう考え方になるのか、まるで理解できない。
順番に考えてみよう。
まず、韓国は、アメリカが「核心技術」を同盟国に技術移転しないことを良く知っていた。
にも拘らず、韓国は大統領が訪米し、無理に「核心技術」を移転するようアメリカに頼んだ。まあ、ここまでは行動として理解できる。かなり強引だとは思うが。
しかし、その後が分からない。
アメリカが「核心技術」を技術移転しないと韓国人も思っていたにも関わらず、実際、アメリカから韓国が技術移転を断られると「屈辱」に感じると言うのである。
中央日報には「予告された屈辱」とまで書いてある。
当然断られるものを断られて「屈辱」に感じるとは、どういう精神構造なのだろう。
韓国人は、余程、自国を過大視しているとしか思えない。
アメリカは「核心技術」を同盟国に技術移転しないが、韓国が強くお願いすれば特別に技術移転するだろう・・・＜それは当然だ＞・・・という考えが韓国にあると仮定しなければ、技術移転を断られた時、「屈辱」に感じると言う韓国の反応を上手く説明できない。
あれほど中国に傾斜する行動を盛んにしながら（http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20150905/1441400542）、一方で韓国人は、アメリカが「核心技術」をポンと韓国に渡す可能性もあると本気で思っていたのである。
これはおかしい。
韓国人のそういう自己過大視的な考え方が、東アジアの情勢を不安定にする。恐らく、歴史的にも、ずっとそうだったのだろう。
日本は、二度と韓国に振り回されないようにしなければならない。
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