核廃絶に絶対に向かわない世界 ロシアの核弾頭増加
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米ロの新軍縮条約が発効した今年２月以降に、ロシアの核弾頭数が増加していることが分かったという。
『【ワシントン共同】ロシアの配備戦略核弾頭数が、米国との新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）が発効した今年２月以降、２９増えていることが分かった。条約に逆行するかのような動きの背景は不明で、米専門家から懸念の声が上がっている。米国務省が２９日までに公表した資料で判明した。
条約は、米ロは２０１８年までに弾頭数を１５５０に制限するとしている。ロシアは２月５日時点の配備戦略核弾頭数は１５３７だが、国務省の資料によると、９月１日時点で１５６６に増加。国務省は「ロシア側の判断」として理由は説明していない。』（http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102901000478.html）
先日、「アメリカのパフォーマンス、Ｂ５３大型核爆弾の解体完了」（http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20111026/1319650156）の記事で述べたが、アメリカに核廃絶の意思は無い。それはロシアも同じである。米ロが望むのは、米ロによる核の優位を維持した世界を、可能な限り持続させること。それを続けることが彼らの利益になるからだ。
ロシアが核弾頭を増加させたのも、核廃絶の意思が無いことを世界にアピールするのが目的だろう。ロシアはこのメッセージを発信することにより、オバマ（アメリカ）の欺瞞性を明らかにし、そしてロシアの力の健在を示すことが出来る。
核なき小児国家、日本。いつまでも国際社会の欺瞞に付き合い、我が国は、核を持たず国益を損ない続けるべきではない。冷戦終結後に明らかになったのは、世界が経済優先ではなく、軍事優先で動いているという冷厳な事実だ。
現実に、強力な軍事力を持つ国家、アメリカ、ロシア、中国は、日本が長期の経済的低迷を続けるのを横目に、その軍事力を背景とした国家的パワーによって、世界の利権をあさり、繁栄を持続させているではないか。日本の知識人、経済評論家は、この「軍事優先」のトレンドに目を背け、未だに「世界は経済優先」、「軍事力増強は時代遅れ」などという、馬鹿げた大ウソを国民に向けて垂れ流している。このままでは、日本は軍事国家、古代ローマ帝国によって滅ぼされた、経済国家カルタゴの二の舞になるだろう。もう時間は無くなりつつある。日本をできるだけ早く、強力な軍事国家として再生させる必要があるのだ。
経済発展を持続させるためには、他国の搾取を排除する力を保有する必要があり、そのためには、英米仏露中同様、日本にも核武装が必要なのだから。だが、原発事故以来、ヒステリックな核アレルギーを左翼連中が煽っている。こうした時期に核武装の問題に取り組む勇気ある政治家は、この国に見当たらない。これが悲しい現実だ。ではどうするべきか。
まず一歩でも「軍事大国日本」実現のために、前へ進む事だ。
米国では、核兵器と並行して、ＣＳＭと呼ばれる非核型の大陸間弾道弾を開発中という。ＣＳＭは、「核を超える兵器」などと言われることもあるが、私の見たところ、ＣＳＭとはそういうものではなく、あくまで軍事的オプションを広げるための副次的な兵器と思われる。
全面核戦争を誘発しない程度に敵国を限定的に攻撃したい場合、または、核を持たない国家を徹底的に破壊したい場合、そうしたときに、核兵器のかわりに、国際世論の反発や心理的抵抗なしにガンガン使える、便利な大規模攻撃兵器をアメリカは持ちたがっている。これが完成すれば、アメリカは、今よりも容易に、米国に反抗的な敵対国家を打ちのめすことができるようになるのだ。
世論の強い反対で日本が核を持てないとするならば、日本こそ、まずＣＳＭのような兵器を大量保有しておく必要がある。何故ならば、ＣＳＭは弾頭を核に付け替えれば、容易に大陸間核弾道弾にバージョンアップできるからだ。
更には、弾頭に搭載する核を直ぐに調達できない、今の我が国の状態が長く続いたとしても、たとえば弾頭に化学兵器を搭載したり、あるいはダーティーボム化するなどして、核保有国からの恫喝に対し、非常手段として応急的に対処することが可能となるだろう。
防衛省が予め原料や製造プロセスを準備しておけば、今保有していなくても、後は日本の化学メーカーを動員し、短期間で重神経ガスや、高濃度放射性廃棄物を加工したダーティーボムを、大量製造することも可能なはずだ。防衛省には、日本が核大国から恫喝を受けた時の、現実的な対処プログラムを、具体的な形で至急検討して発表して欲しい（情報戦が戦われる今日、日本が、核保有国からの恫喝に対する対処プログラムを検討すると発表すること自体が、抑止力となる）。
原発が爆発しても、対応方法について考えたことも無かった・・・あの時の政府のような愚かな失態を、戦争が始まりそうになってから、再び繰り返すわけにはいかないのだから。
（リンク）
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4430.html
http://hangyakusurubusi.blog.fc2.com/blog-entry-163.html
http://ochimusya.at.webry.info/201110/article_22.html
